お金が貯まらない人の「冷蔵庫」はここが問題だ ケチらずに食費を減らせる冷蔵庫の使い方

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次に野菜室。ここは、深さがあるのが特徴。つい無尽蔵に詰めてしまいがちだが、野菜は傷みが早いだけに鮮度を保つ入れ方の工夫が必要だ。

野菜は傷みが速いだけに、鮮度を保つ入れ方の工夫が必要(写真:安部まゆみ)

ポイントは、

①使いかけの野菜は、目につきやすい上段の1カ所にまとめること。散乱していると、あとになって使い忘れた野菜がたくさん出てくる羽目になる。

②葉野菜は、深さを生かして立てて保存すること。育ったときと同じ状態を維持することでみずみずしさをキープできる。

③気温20度以上なら、イモや玉ねぎも野菜室に入れること。キッチンペーパーでくるんでからポリ袋に入れて保存し、芽が出てしまうのを防ごう。

ブックエンドなどを活用して「立てる」

最後に冷凍室。うまく使えば食品ロスの削減に役立つが、つい入れっぱなしになりがちでもある。

ブックエンドなどを活用し、立てることで在庫が一覧できる(写真:安部まゆみ)

層のように入れると下のものが死蔵化するので、立てて入れて、在庫を一覧できる状態にすることが大事だ。ブックエンドなどを活用するときれいに立てられるし、取り出しやすい。

また、肉や魚を冷凍するときは、パックのまま放り込まないこと。ラップにぴったり包んで空気を抜き、さらに保存袋に入れてから冷凍すれば、酸化を防ぎ、おいしさをキープできる。

肉や魚を冷凍するときは、ラップに包んでから保存袋へ(写真:安部まゆみ)

いかがだろうか。冷蔵庫の使い方ひとつで、食事の質は落とさずに、食費を大きく削減できる。ひいては食品ロスという社会問題の解消にもつながる。

年金生活をおくるシニア層はもちろん、あらゆる家庭でぜひ実践していただきたいテクニックだ。

山岡 朝子 『ハルメク』編集長

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やまおか あさこ / Asako Yamaoka

新卒で「主婦と生活社」に入社後、主に暮らしや住まいの雑誌の編集長を歴任。2017年7月にハルメク入社、8月に同誌編集長に就任。約2年で実売部数を約2倍に引き上げた。

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