「上司の評価」に不満を持つだけ人の悲しい末路 「あいつはわかっていない」と言ってもムダ
それでも、上司との間に生じているギャップの原因を考え、必要な対策を講じなければ、不満が解消することはありません。上司から納得いく評価が得られない、と不満を漏らしていたAさんもその1人です。彼女は、自分に対する上司の評価に不満を持ち続けた結果、結局会社を辞めてしまいました。
確かに、納得できないのなら退職すればいい、というのは、1つの解決策ですが、根本的な解決策ではありません。というのも、Aさんと転職の半年後に会った際、前職のときと同様、「上司が全然評価してくれないんだよぉ」と漏らしていたからです。結局、どこの会社に行ったとしても、Aさんは不満を漏らすのです。
不満や愚痴をこぼして、自分を正当化する。でも、上司からは評価されないままなので、給与や賞与、ポジションは上がらないまま。結局、Aさんは、納得できる評価をしてもらうための自分なりの工夫をしなかったため、転職先も半年後に辞めてしまいました。そして、今も求職中です。Aさん自身が、転職は根本的な解決策ではないと気づければいいのですが、自分で気がつくのは容易ではありません。
評価されていないことに対して愚痴を言うことは簡単です。しかし、愚痴を言っても評価が変わることはありません。さらに、評価に納得できず、モヤモヤしたまま仕事をしていても、楽しくありません。また、上司批判や会社の悪口を言っても、一時的に自分の気持ちは楽になるかもしれませんが、根本的な解決には至っていません。
納得できる評価をもらうためには
では、納得できる評価をもらうために自分でできることは何でしょうか?
まずは、上司と対話の機会を持ち、自分の現在の立ち位置を把握することです。自分と上司との認識のギャップを埋めることこそが、納得できる評価をもらうことへの近道です。そのためにできることは2つあります。
1つ目は、自分の成果をできる限り正直ベースに書き出すこと。そして2つ目は、それと同時に成果を裏付けるデータや事実も準備すること。
準備ができたら、いよいよ上司とのすり合わせです。上司に自分の成果を確認してもらい、上司から見て、どれくらいの評価になるのかを確認しましょう。
ここで気をつけたいのは、低く評価されるのを避けるために、自己評価を高くしてしまうことです。上司は、自己評価の高すぎる部下にいい感情を持ちません。かといって、成果を出しているにもかかわらず、低い自己評価をしてしまうと、上司から「その程度の評価でいいのか」と判断されてしまいます。
大切なことは、自分を適正にかつ客観的に評価してみることです。もし、それでもなお、評価に関して上司とズレが発生する場合には、上司にその理由の説明を求め、どうすれば前向きに頑張れるかを話し合ってください。
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
無料会員登録はこちら
ログインはこちら