ビットコインの採掘、中国から北米にシフトか 世界の3分の2を占める中国の割合が減少?

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 2月11日、世界最大の暗号資産(仮想通貨)資産運用責任者であるグレースケール・インベストメンツ創業者、バリー・シルバート氏は、仮想通貨「ビットコイン」のマイニング(採掘)の動きが、これまで集中していた中国から北米に移りつつあるようだと語った。2018年5月16日、ニューヨークで撮影(2020年 ロイター/Mike Segar)

[ロンドン 11日 ロイター] - 世界最大の暗号資産(仮想通貨)資産運用責任者であるグレースケール・インベストメンツ創業者、バリー・シルバート氏は11日、仮想通貨「ビットコイン」のマイニング(採掘)の動きが、これまで集中していた中国から北米に移りつつあるようだと語った。投資家向けオンライン説明会で発言したもので、理由には言及しなかった。

シルバート氏は「最近、恐らくこの3カ月から半年にかけて、中国から特に米国とカナダへのシフトが増えている」と述べた。

年金基金や資産運用会社など投資家の主流の多くは、ボラティリティやセキュリティー、市場の不透明性さなどを懸念し、ビットコイン投資に二の足を踏むようになっている。

一方、10年以上前にビットコインが創設されて以来の個人投資家などの愛好家に加えて、ヘッジファンドなどが関心を高めている。超低金利環境にあって、高リターンを得られる可能性があることに引きつけられる投資家が多い。

中国の採掘業者の採掘力は昨年、世界全体の約3分の2を占めたと推計されている。11日のビットコイン<BTC=BTSP>の相場は1ビットコイン=1万0300ドル。年間の世界全体の採掘量は約67億ドル。

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