ピエール瀧「逮捕後わずか1年弱で復帰」の是非 芸能界は甘いのか、活動復帰への応援と批判

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ピエール瀧さんの復帰作になる映画にかかわらず、「よりいい商品を作るために」「より人々に喜んでもらうために」、多少の批判は覚悟でいわくつきの人物を起用することはプロフェッショナルとしてありうる選択なのです。

ちなみにピエール瀧さんの芸能界復帰作となる映画『ゾッキ』は、竹中直人さん、山田孝之さん、斎藤工さんという俳優界きってのプロフェッショナルが共同監督を務める作品。同業者であるピエール瀧さんへの情はあるにしても、それを上回るクリエイティブファースト、カスタマーファーストの姿勢がうかがえます。

この点はビジネスシーンのロジックと同じで、「ビジネスとしてのメリットがあるから仕事が入る」ということであり、「メリットを感じない一定層の人々が批判の声をあげても、すべてを覆すのは難しい」ということなのです。

迷惑をかけた人々へのフォローは万全か

それでも、大きな罪を犯してしまった以上、「ただ復帰すればいい」というわけではないでしょう。何よりピエール瀧さんは、多くの仕事関係者にネガティブな影響を与えてしまいました。

「いだてん~東京オリムピック噺~」の降板による代役探しと撮り直し。MCを務めていた「ゲンバビト」(CBC、TBS系)と、8年半にわたって放送されていた「ピエール瀧のしょんないTV」(静岡朝日テレビ、テレビ朝日系)の打ち切り。

その他にも、レギュラー出演していたバラエティ「人生最高レストラン」(TBS系)、映画『アナと雪の女王』のオラフ役、ラジオ「たまむすび」(TBSラジオ)木曜レギュラー、電気グルーヴとして出演予定だったイベント「フジロックフェスティバル」の降板。さらにCD回収やCM降板もありましたし、なかには撮り直しができずにお蔵入りするなど、世に出ていないものもあるそうです。

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