初公開、50年で「遅くなった」路線ランキング

急行の廃止、新駅の設置など理由はさまざま

土曜・休日などしか特急が走らなくなった例として、君津以南の内房線(千葉県)も挙げられる。東京湾アクアラインの開通で、東京と館山周辺との往復客に関しては、JR東日本は、JRバス関東や私鉄バス会社の高速バスとの争いに完全に白旗を揚げ、平日の特急列車を廃止してしまった。観光客が多く、高速バスが渋滞にあったりする土曜・休日のみ、特急さざなみを運行する

ランキングの算出には、毎日運行の列車を対象にしているので普通電車が対象になり、内房線は遅くなった順で15位にランク入りした。

遅くなった路線33〜62位

ランキング33位以下を見てみよう。

・1970年に国鉄だった路線が対象で、表記路線名は現在のもの ・始終点は正式な路線区間ではなく、列車運行区間を考慮したもの(例:仙山線は正確には仙台―羽前千歳間だが、一つ先の山形までで算出) ・新幹線の並行在来線、および列車の運行系統が大幅に変わってしまった函館本線、根室本線、山陰本線などは対象外とした ・早朝6時台以前や夜22時以降発着の列車は一部対象外・『国鉄監修 交通公社の時刻表』1970年8月号、『JTB時刻表』2020年1月号による。

30位以下では、50年前も普通列車しか走っていなかったのに、それよりも現在の普通列車のほうが遅い路線が多く現れてくる。

原因として以下の点が考えられる。

4. 新駅が数多くでき停車駅数が増えた
5. 単線路線で列車本数が大幅に増加し、列車交換(行違い)に時間がかかる
6. 無人駅が多くなり、一人乗務の運転士が切符の受取り・精算をするので、停車時間を長くした
7. 線路状態が悪く速度制限区間が長い
次ページ「スピードよりも利便性の重視」へと転換
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