ついに動き出した電子マンガ「中古売買」の成算 ブロックチェーンで業界のタブーを解消?

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アソビモの近藤克紀社長は「紙の本は中古で売れるのに、電子書籍はできないことを不便に感じていた。電子書籍の中古売買はユーザーのメリットになり、2次流通の対価を配分すれば出版社側の利益につながる」と強調。現在はPC上で試験的にオープンしている段階だ。「今春以降に予定するアプリ投入に合わせ、本格的にサービスを開始する計画」(近藤社長)。

中古本市場は紙の出版物販売額の5.5%

2018年の紙の出版物販売額は、前年比5.7%減の1兆2921億円(全国出版協会調べ)と減少傾向が止まらない。日販の『出版物販売額の実態2019』によると、中古本市場(フリマアプリなどの消費者間取引は含まず)は713億円となっており、出版物全体の販売額に対して5.5%程度となっている。

違法サイトなどの紆余曲折を乗り越えつつある電子書籍市場。ブロックチェーンによる新しい流通システムは、ユーザーの利便性向上や出版業界の活性化につながるだろうか。

島 大輔 『会社四季報』編集長

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しま だいすけ / Daisuke Shima

慶應義塾大学大学院政策メディア研究科 修士課程修了。2006年に東洋経済新報社入社。書籍編集部、週刊東洋経済編集部、会社四季報オンライン編集部などを経て、2019年1月に『会社四季報』副編集長、2021年4月より『会社四季報プロ500』編集長。2024年7月より『会社四季報』編集長。

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