娘の受験に口を挟む「マウント夫」に妻が大逆転

結婚生活17年の中で、初めて妻がキレたら…

しかし、日を増すごとにご主人の行動はこれだけには収まらなくなっていきました。

「テストがないときでも、土日に早朝から部活に行って疲れて帰ってきた娘が少し仮眠するつもりで横になって、そのまま夕方になってしまったときには、『おまえやる気ないんじゃん! 俺だってお前より部活ハードだったけど帰ってから勉強してたし、成績もずっとよかった』『頑張る気がないから寝るんだろ』と暴言を浴びせることも増えてきたんです。

仕事の合間に夫が娘に電話したり、電話に出ないと家に見に帰ったりして、私が仕事してる間も『あいつまたやりやがった』『様子見に家帰ったら寝てた』『娘は高校行けないことが確定しました』『もう期待しない。あいつのことは知らない』『テストでとんでもない点数取りやがった』といった連絡がくることが増え、私も仕事中に夫から連絡がくると、また何かトラブったかな……っていつもいつも怖かった。

次第に夫は情緒不安定で言動もおかしくなっていったので、夫と娘を2人きりにするのも心配で、仕事以外の外出はなるべく避けるようにしてました」

さらには、「もうあいつ(娘)の顔みたくない。近くにいると、イライラして、俺の精神がもたない。1人でアパート借りて暮らすから」と言い出し、自殺願望すら出るようになってきたといいます。

娘の将来を心配する親心が基だとしても、ここまでいってしまっては、支配的ですし、娘さんに対しての人格の尊重がまるでありません。完全にノイローゼです。

美香さんの張りつめていた糸がついに…!

美香さんも「私も結構ストレス抱えてると思います。自分は明るく和ますキャラでいなくちゃ。パパと娘の間でバランス取らなきゃ。娘にとってはもちろんだけど、夫にとっても心の拠り所でいなきゃ。という気持ちでいっぱいでしたし、とにかく家族を壊さないようにと必死でした」と、日々気を揉まれているようでした。

もともと穏やかな生活を好み、自分からけんかのきっかけになるような言動をしないことを日ごろ心掛けている美香さんですが、ある日、美香さんが大きく変わる事件が起きました。

ほんのささいなことから夫婦げんかになったときのことです。

「お前がそんなんだから娘もバカなんだ!」

ご主人が美香さんに暴言を吐き、この一言がきっかけで美香さんの張り詰めてた糸がプツン!と切れてしまったのです。

美香さん「そう。ならもういいわよ。全部私のせいにすればいい。ただ私はもうこれ以上我慢しない。あなたの言ってることもやってることもめちゃくちゃ。もうついていけない!」

ご主人「は? んじゃ離婚だな! いいんだな!」

美香さん「はい。もう私と娘を解放してください」

そこから、今まで思ってたこと、嫌だったこと、娘に対する態度や言動が異常だと感じてたこと、今まで一緒に歩んできた17年間に溜まりに溜まった不満をすべてぶつけたのです。

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