ビジネスモデルとコース料理の意外な共通点 熱心なビジネスパーソンが陥る「わな」の正体
あなたは一流のレストランに行ったとします。そこで出されたコース料理が下記のようなものだったら、あなたはどう感じますか?
・スープ:豚汁
・魚料理:焼き魚のエビチリソース
・肉料理:サーロインステーキの酢豚添え
・デザート:わらび餅とエスプレッソ
一皿一皿の料理はすばらしかったとしても、コースならではの調和した味わいは期待できません。異なる文化・流儀の料理がごちゃ混ぜになって、てんこ盛りになっているからです。
「自分がシェフであれば、絶対にこんなことはしないなぁ」
誰もがそう感じるはずです。ところが、ビジネスモデルづくりにおいては、実はこのような「ごちゃ混ぜてんこ盛り現象」が頻繁に起こっているのです。
てんこ盛りの分析と発想
ビジネスモデルをつくるための分析手法やフレームワークはたくさんありますが、それぞれの文化的な背景は異なるので、使うときの流儀も違います。
データを大切にするもの、言葉を大切にするもの、矢印で示せる関係を大切にするもの、というようにさまざまです。
勉強熱心なビジネスパーソンほど、さまざまなセミナーに参加し、いろいろ試していることでしょう。
しかし、わずか数時間のセミナーで、分析手法やフレームワークが考案された文化的な背景や、その価値観にまで踏み込むことは不可能です。だから、断片的な理解にとどまり、印象に残った分析手法やフレームワークをてんこ盛りにしてしまうのです。
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