兜町で「テクニカル女子」が増えている理由 「老後2000万円」で投資に走る前にすべきこと

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投資を始めたばかり初心者の場合、どちらかというと企業業績や経済指標などのファンダメンタルズ分析に関しては、熱心に取り組むケースが多い。その一方で、テクニカル分析は、チャートだけでも月足、週足、日足、1分足などとさまざまあるうえに、移動平均線など、テクニカル分析に用いるさまざまな指標なども含めると、理解するだけでなく、実際に使いこなすまでにそれなりの時間と経験が必要になってくる。

そのため、書籍などで独学しても、ある程度使いこなす前に挫折する人が多いというのもうなずける。よって、「投資家にとってこれは必須!」といえるテクニカル分析を学ぶ導入として、専門家からわかりやすく教えてもらう機会があるのはとても貴重だろう。

この日のテーマは、「株主優待・高配当、中小型株」。ちなみに、4回目までの講座内容は下記のとおりだ。

(1回目)テクニカル分析をなぜ学ぶのか、テクニカル女子のキャリア、考えていることは? など
(2回目)元証券レディが解説する株式投資の基本
(3回目)東証担当者の金融リテラシー向上セミナー
(4回目)ESG投資

では、実際にどんな講義が行われたのか。

まず初めが、女性を中心に人気の「高配当、株主優待銘柄」のテクニカル分析について。講師の国際テクニカルアナリスト連盟認定テクニカルアナリストの横山利香さんによると、「高配当銘柄は人気がある一方で、チャートを確認せずにやみくもに買うのは危険」とまず注意を促す。

「代表的な高配当銘柄としてJT(2914)、日産自動車(7201)などが挙げられます。しかし、これらの銘柄はおおむね株価が下落基調にあるものが多いため、いわゆる高値づかみをしてしまうと、高い配当によるインカムゲインが得られても、肝心なキャピタルゲインが目減りしていく傾向にあります」。また、「業績悪化の事態に陥ると、減配や無配になり、さらに売られやすくなるので十分注意が必要」。

ほかにも、J-REIT(不動産投資信託)も高配当で人気だが、「かぼちゃの馬車やレオパレス問題で国内の不動産市場の先行きが不透明で、不動産価格や賃料の高騰で株価は高値圏にあるため、今投資すべきかどうかの見極めが必要」と釘を刺す。高配当銘柄に言えることは、テクニカル分析をしたうえで、やはり「これからも好業績を出し続けられるものかどうか、ファンダメンタルズ分析もしたうえで選ぶ必要がある」と横山さんは話す。

「ブームになっている銘柄」には乗らない勇気が必要

また株主優待に関しても注意が必要だ。一見優待が手厚いように見える銘柄も、高配当銘柄と同様、優待内容は業績に連動するため「もしその会社が新しい優待を始めても、業績が悪化すれば1年でやめることもあります」(横山さん)。

銘柄選びの際は、必ず自分が本当に使える優待の会社を選び、使えない優待の会社を外すこと。そして、自分が普段からいいと思っている商品やサービスの会社をチェックしておき、最終的にはやはりテクニカル分析でチェックして、下降トレンドにある銘柄を外すのがポイントだという。

「例えば、これからもし円高に傾くようなら、インバウンド(訪日外国人客)需要が下がりそうな会社を避けることです。例えば、ブームで盛り上がっている銘柄に飛びつくよりは、次に何が来るのかを予想すること。意外と自分の身近にそうしたヒントがあるものです」(横山さん)

ちなみに、横山さんの場合、自分が欲しい優待の会社をマークしておき、市場全体にある程度大きなショックが来たときに、NISA(少額投資非課税制度)で購入し、長期で持っておくという戦法をとっているそうだ。

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