「国公立大医学部」合格者が多い高校ランキング 1位東海、2位灘…地方の私立中高一貫校強い
近年、国公立大学の医学部(医学科)志望者の減少が続いている。就職状況が好調なことや、地域で働く医師の養成を目的に推薦やAО入試で募集する「地域枠」の拡大で、一般入試の定員が減っていることなどが背景にある。
それでも、学費が安い国公立大医学部が東京大学や京都大学に準ずる難関であることに変わりはない。国公立大医学部にコンスタントに合格者を輩出している学校は、高いレベルの進学校という点に異論はないだろう。
今回作成した「国公立大医学部合格者数ランキング」は、5年間の合計合格者数が多い高校順に並べたもの。年により合格者数の変動はあるが、ランキング上位の学校は、安定的に合格者を輩出していることがわかる。
東海は12年連続で、国公立大医学部の合格者1位
1位の東海は単年の国公立大医学部の合格者数ランキングで、12年連続でトップを続けている。1人の合格者を出すのも大変な国公立大医学部に、直近4年間は毎年100人以上の合格者を出している。結果、5年間累計の合格者は574人。地元の旧帝大、名古屋大学医学部に強く、2019年の合格者数は29人だ。同大医学部の占有率は25%を超えている。
2位の灘は、国公立大医学部の中でも群を抜いて難関な東京大学・理Ⅲと京都大学・医学部の合格者数が多いことで知られる。2019年は東京大学が21人で京都大学が26人。もちろん両大学の医学部合格者数ランキングのトップで、共に総合格者に対する占有率は20%を超えている。
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