2020年の日経平均株価はいくらになるのか? 長期上昇トレンドが続く条件は何か?

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では、日本の株式市場はどうなのでしょうか。同様に50年間の日経平均の年足を調べてみると陰線は19、陽線は31。陽線の確率は62%でした。しかし、1990~2019年の30年間を見ると陰線は14、陽線は16となり、確率は約53%に下がってしまいます。

下げ相場が続いた1990年代を除いた直近20年間では、陰線は8、陽線は12となり、陽線の確率は60%に改善しますがアメリカには及びません。日本で「今年の日経平均は陽線だ」と毎年言い続けると、「あいつは万年強気のオオカミ少年だ」と相手にされなくなる可能性があります。

ところで、日本では「辰巳天井、午尻下がり、未辛抱、申酉騒ぐ・・・」という、干支に絡めた相場格言があります。これは、江戸時代から戦前にかけての日本では、相場は陰陽五行の影響を受けて上下すると信じられていたことに由来しています。この中で、2020年の干支は「子は繁盛」といわれています。

では子年の相場は、本当に強いのでしょうか。早速50年間を振り返ってみましょう。

末尾がゼロの年は、下がる確率が高い?

チャートを見てください。「縦の赤色の点線」で示したように、1990年以前の2回は陽線、それ以降の2回は陰線でした。東京証券取引所が開設され、戦後の株取引が再開された1949年までさかのぼると、陽線が1回増えます。いずれにしても、子年の相場はあまり強いとはいえないようです。

一方、「西暦の末尾にゼロがつく年は下げる」ともいわれます。確かに、平成バブルが崩壊したのは1990年ですし、ITバブルがはじけたのは2000年のことでした。

ほかの年はどうだったのでしょう。直近の「5回の末尾ヒトケタゼロ年」では5回中4回が陰線で、陽線の確率は20%しかありません。チャートには青色の破線で示した年です。1949年までさかのぼると陰線と陽線が1回ずつ増えますが、基本的に右肩上がりだった1950~1990年の5回の相場でも「ゼロ年」は2勝3敗と負け越していることから、相当分が悪いといわざるをえません。

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