「寅さん50年」映画に登場した鉄道名場面の数々

過去全作品に登場した鉄道を写真で紹介

第48作「寅次郎紅の花」に登場した因美線美作滝尾駅。寅さん風のスタイルでたたずむのは筆者だ(撮影:坪内政美 協力:旅と鉄道/寅さんの列車旅)

多くのファンに支えられ、映画「男はつらいよ」シリーズは第1作の公開から今年で50年。半世紀にもわたる寅次郎の旅路を振り返りつつ、最新の映像技術で「寅さん」が新作映画として我々の前に帰ってきた。

50作目となる「男はつらいよ お帰り 寅さん」は、柴又で寅さんを待つ諏訪家と、寅さんを取り巻く人々の物語である。ストーリーはこれから本編を見る方のために触れないが、鉄道写真家の筆者が「男はつらいよ」シリーズの中でこだわりを持って見続けてきたのは、寅さん映画に登場する旅路、とりわけ鉄道の旅であった。

山田監督、鉄道へのこだわり

「僕らの少年時代は、男の子はほとんどが機関士にあこがれたんじゃないですか。みんな機関士になりたかった」。2010年、筆者が週刊東洋経済臨時増刊『鉄道完全解明』で山田洋次監督に鉄道へのこだわりをインタビューしたときの開口一番の言葉だった。

山田洋次監督(右)にインタビューした際の様子。山田監督が持っているのは満鉄「あじあ号」の機関車の写真だ(撮影:吉野純治)

山田監督は少年時代を旧満州(中国東北部)で過ごし、父上は満鉄(南満州鉄道)の技術者だったこともあり、鉄道への愛情は深い。2011年にはNHKスペシャル「復活 ~山田洋次・SLを撮る~」でJR東日本のC61形蒸気機関車20号機復元の模様のドキュメンタリー映画を撮ったほどの「鉄道通」なのだ。

その監督による、寅さんの「鉄道名場面」全作品分を振り返ってみたい。

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