日本でファンによる「応援広告」が急増したワケ 渋谷や新宿などターミナル駅で起きた"異変"

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ファンたちは、どういう心理で出稿に踏み切ったのだろうか。またそのための費用はどう集めたのか。実際に広告を出した団体と、取り次ぎをした広告代理店に取材した。

各駅で展開された広告。デザインのスキルを持つファンが自らビジュアルを制作。クオリティーの高さに驚かされる(画像:ファン提供)

この11月に都内と福島県内に応援広告を出稿した田中さん(仮名)は、PRODUCE 101 JAPANに挑戦中の福島県出身・本田康祐さんの大ファン。

彼の魅力を語り合うためにLINEの「オープンチャット」機能を使って、ファン同士でやりとりをしていたという。その中で突然、「みんなで本田くんの広告出さない?」という声が持ち上がったそうだ。

現在、日本の交通広告は個人としての出稿はできないため、団体名義で申し込む必要がある。すぐに30人規模のファンを集め“組織化”。資金調達のための告知画像も自前で作成。出資者へのリターンとして、オリジナルグッズも準備した。

そうしてTwitterでファンに呼びかけたところ、なんとたった数日で、100人以上から約50万円が集まった。集金のために使ったツールは、PayPayだったという。電子マネーに慣れている世代が多いからか、スムーズに集金ができた。

資金が集まり、早速、ファン有志で推しているアイドルの応援広告を出したいとJRに問い合わせをした。しかし、JR担当者の答えはNO。「代理店を通してください」と回答があった。

そこから代理店を調べ上げ、片っ端から問い合わせをしたという田中さんたち。が、「タレントの応援広告を出した前例がない」と立て続けに断られてしまった。

がっかりしたファン一同だが、駅でほかの練習生の交通広告を見かけた。すぐにTwitterで出稿者を探し出して連絡を取り、受け付けしてくれた代理店を教えてもらった。結果的に、渋谷・新宿・池袋と、本田さんの地元の福島県郡山に広告を出すことができたという。

広告デザインも、ファン有志が手弁当で行った。ファンの中にたまたま、デザイナーとして働いている女性が複数いたというから驚きだ。

広告代理店も驚きの反応

担当した、広告代理店「広正社」に話を聞いた。

同社は地域密着型の企業広告を中心に取り扱っており、「ファンの応援広告」の前例はなかった。タレントの顔写真を使った広告を扱っていいのか、社内で議論したそうだ。K-POPカルチャーに詳しい社員が、営業を説得したのだという。

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