ボルボが手がける「車のサブスク」は広まるのか

ニッチメーカーが挑む新しい車の売り方

11月5日に発売されたボルボのミッドサイズセダン新型「S60」。この発売日に合わせ、ボルボのサブスクリプションプラン「スマボ」に新プランが導入された(写真:ボルボ・カー・ジャパン)

車を所有するのではなく、一定額で利用する。こう聞くとレンタカーやカーシェアをイメージする人が多いかもしれない。

東洋経済オンライン「自動車最前線」は、自動車にまつわるホットなニュースをタイムリーに配信! 記事一覧はこちら

そんな中、じわじわと広まりつつあるのが、サブスクリプション(定額制)による車の利用だ。もとはPC用のソフト利用で登場し、近年はアパレルなど幅広い業態にも広がるサブスクリプション。買い切りではなく、定額制で利用する。

自動車業界では2019年1月にトヨタ自動車も定額制サービスを開始。そして、他社に先駆けて2017年からサブスクリプションを手がけるボルボ・カー・ジャパン(以下、ボルボ)も2019年11月上旬に新プランを導入した。

月6万7100円で「S60」に乗れる

11月5日、ボルボは新型セダン「S60」の発売に合わせて、新しいサブスクリプションサービス「新スマボ」を発表した。今回新たに導入したのは3年契約2年しばりの「SMAVO 2/3」と、5年契約3年しばりの「SMAVO 3/5」の2タイプで、3年後残価50%、5年後残価30%を保証する。

新スマボではメーカー小売り希望価格が489万円(税込み)の「S60 T4 Momentum」の場合、スマボ2/3では月額8万1800円(税抜き)、スマボ3/5では月額6万7100円(同)で利用できる。任意保険は含まれないものの、税金や登録費用などは込み。年間9000㎞の走行距離の制限を設けており、追加費用を支払うことで制限以上の走行も可能。その後、3年しばりのプランでは2年目は20万円で、3年目以降は無料で別の車に乗り換えられる。

ボルボは過去3年、サブスクリプションで累計4000台もの契約を獲得している。年間の販売台数が約1万8000台のボルボからすれば決して少なくない。

消費者にとってのメリットは大きく3つある。1つは負担が均一化されること。頭金がないため初期費用も少ないうえ、税金や登録費用などといったまとまった出費が均一化される。2つ目は、安全面。近年の先進安全技術は日進月歩であり、「3年もすれば安全機能は大きく変わる」(ボルボ・カー・ジャパンの木村隆之社長)。利用者にとってはつねに最新の車に乗ることができる。

次ページもう1つのメリットとは?
自動車最前線の人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 看取り士という仕事
  • コロナショックの大波紋
  • 非学歴エリートの熱血キャリア相談
  • 賃金・生涯給料ランキング
トレンドライブラリーAD
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
「賃料補助」は焼け石に水<br>飲食店を追い込む“遅い政治”

多くの飲食店経営者が自粛要請に応じています。政治に求められるのは救済プランの素早い策定ですが、与野党案が固まったのは5月8日。せめて第1次補正予算に盛り込まれていれば――。永田町の主導権争いが、立場の弱い人たちを苦しめています。