「鉄」以外も集まる西武車両基地の名物企画 来場者のお目当ては歴代特急車両だけでない

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最初に足を運んだのは、「秩父ワイン」のテント。秩父でワインが作られているとはまったく知らなかったのだが、この秩父ワイン、創業者の浅見源作さんにちなんで「源作印」の名で知られる、1940年以来の歴史を持つ老舗なのだという。

源作印の「秩父ワイン」(筆者撮影)

店の人によれば「源作さんはワイン造りの参考書を手に入れるために自転車で神田神保町の古書店まで行ったという“伝説”も残している」のだとか。

大正時代に秩父鉄道こそ開業していたが、東京都心と秩父を結ぶ西武秩父線は未開業。そこで自転車を漕ぎに漕いで東京へ行ったのであるが、いったいどれだけ時間がかかったのだろうか。今では特急に乗って1時間20分で池袋である。

入手困難なウイスキーも

続いて顔を出したのは、知る人ぞ知る「イチローズモルト」を生産するベンチャーウイスキーだ。

知る人ぞ知るウイスキー「イチローズモルト」も(筆者撮影)

「2000年代半ばにウチがウイスキーを作り始めた頃は、国内にはモルトウイスキーを作る小規模な蒸留所がほとんどなかった」とは店の人の談。ところがイチローズモルトは2017年に「ワールド・ウイスキー・アワード」で世界一に選ばれるなど、またたく間に世界を席巻して“入手困難”とも言われるほどになったのだという。

そんな絶品ウイスキーを、9000系電車の座席に座って味わえる。それもまた、実に贅沢なものではないか。

武甲山の伏流水を使った日本酒も秩父の名物だ(筆者撮影)

そして最後は日本酒「武甲正宗」の武甲酒造。こちらは江戸時代、宝暦年間に起こしたという老舗中の老舗だ。店の人に聞くと「秩父は盆地で寒暖差が大きく、水も美味しいから昔から酒どころなんです。“ちちぶ乾杯共和国”として建国宣言もしているくらいで(笑)。ウチのお酒も武甲山の伏流水を使っているんです」。

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