NISAの制度は「最長5年間」なので、ロールオーバーの対象となるのは、2015年にNISA口座で買った株式となる。結論からいうと、もし含み損となっている場合は、ロールオーバーの手続きをするべきである。
理由は、NISA口座で2015年に買った株式の取得価格が、ロールオーバーする、しないにかかわらず12月27日の終値となるからである。ロールオーバーの手続きをしないと特定口座か一般口座へ移ってしまう。含み損がある場合は、ロールオーバーの手続きをしないと取得価格が実際に買った価格より下がった状態となり、その状態で特定口座か一般口座へ移管することになり、売った時には、本当は儲かっていないのに、儲かったことになり税金を払うことなる場合があり、これは避けたい。
ロールオーバーの手続きをすると、取得価格は12月27日の終値となる。だが、2020年のNISA口座で買ったことになり、もし取得価格が実際より下がったことになったとしても売却時には売却価格に関係なく非課税となる。しかし、2020年のNISA口座枠120万円からロールオーバーした分は、12月27日終値で引かれることになる。また、最近、株主優待制度で、長期優待制度を導入している企業が増えたが、私が調べたところ、NISA口座で購入してその後、ロールオーバーしても株主番号は変わらず、引き続き長期優待は受けられるようだ。
ロールオーバーの手続きの締め切りは、松井証券の場合11月29日必着と締め切りが早いので注意が必要だ。恐らく他の証券会社も締め切りが早いのではないかと思う。詳しくは、NISA口座を開設している証券会社へお問合わせて下さい。
トランプ米大統領は、選挙までいよいよあと1年だ
株式市場は、相変わらず米中貿易戦争の状況に振り回されているが、12日の米中貿易協議の部分合意をきっかけに日経平均株価は、この2週間で約1100円も上昇し、年初来高値を更新してきた。短期的には、急ピッチな上昇なだけに、調整もあるのではないか。
来年の米大統領選挙まであと1年となり、トランプ米大統領は、再選のために株価を下げないように、米中貿易戦争の状況や利下げなど金融緩和をしており、株価をコントロールできる状態であれば、あと1年は大きく下がったとしてもすぐ戻す展開が続くのかも知れない。
次の日経平均株価の節目は、2018年1月と10月に付けた2万4000円台の高値ではないか。ただ、もし2万4000円(10月18日時点であと約1500円)まで上昇し、そこから下げるとチャートの形として三尊天井形成となり、下げのサインなので、2万4000円台の高値を超えられるかどうかに注目している。
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