JAL救世主となるか、「チーム前原」の手腕
タスクフォースによるJAL資産査定はすでに始まっている。焦点は航空機材の評価額だ。自社所有分約7000億円にオフバランスのファイナンスリース分約3000億円を合わせ1兆円に上るが、時価との乖離は大きい。
国内証券アナリストは「全日本空輸と違って簿価を下げていない。中古機を売る場合、簿価の半分でしか売れず多額の売却損が出る」と指摘。路線リストラを加速するほど機材が余り、赤字が膨らむ構図だ。今年度の最終赤字は会社計画630億円を大きく超え、債務超過に陥るとの見方もある。
このままでは年末にも資金ショートが起きる。タイムリミットが迫る中、命運はチーム前原の手に委ねられた。
(冨岡 耕 撮影:尾形文繁 =週刊東洋経済)
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