「派手さ」がなく残念、名古屋周辺ミニ路線10選

小さな車体でコトコト走る愛らしい電車も

2)名鉄広見線の新可児―御嵩間

愛知県犬山市と岐阜県御嵩町を結ぶ広見線のうち犬山―新可児間は、名古屋方面からの優等列車も走り、複線で幹線に準ずる扱いである。しかし、新可児―御嵩(みたけ)間は新可児で進行方向が変わることもあって別の路線のような感じになってしまう。

中山道御嶽宿をイメージしたたたずまいの御嵩駅の駅舎(筆者撮影)

現在、新可児をまたいで運転される直通電車はなく、新可児―御嵩間は、区間折り返しの2両編成ワンマン運転である。また、名鉄ではほぼ全域でICカードの利用ができるようになったが、この区間は蒲郡線と同じくICカード利用不可の例外区間だ。

御嵩駅は中山道御嶽宿の最寄り駅で史跡が多く、観光地として脚光を浴びている。けれども、電車利用は少ないようで残念な状況だ。なお、新可児―御嵩間にある明智駅から分岐していた八百津線は2001年に廃止された。残念な話である。

通勤に特化した路線

3)名鉄築港線

名鉄常滑線の大江から分岐する1.5kmの短い路線で途中駅はない。朝夕しか電車の運行はなく、JR鶴見線大川支線やJR和田岬線と同じく工場地帯への通勤輸送に特化した路線だ。

合理化のため、終点東名古屋港は無人駅で、改札は大江駅に中間改札を設けることで運賃の収受を確実にしている。途中に貨物線との平面交差があるのも特色の1つである。

4)名鉄知多新線

名鉄河和線の富貴駅(愛知県武豊町)から分岐、新線の名のとおり1974(昭和49)年に部分開業した後、1980年に南知多町の内海まで全通している。

内海駅の外観。近隣には海水浴場がある(筆者撮影)

複線にすることが可能な用地を確保しているものの、当初の予想より利用者が大幅に下回った状態が続いているので、単線のまま現在に至っている。

多くの電車は名古屋方面からの直通列車で、あまり盲腸線という感じではない。

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