マツダ「CX-30」は、C-HRやヴェゼルに勝てるか

10月下旬に発売、アウディQ2とも真っ向勝負

Q2は2017年6月に日本で発売。2018年には4767台を販売し、アウディの国内販売の2割弱を占めるまでに成長した。3タイプの展開で、価格は299万円、370万円、411万円(8%税込み)。CX-30のSKYACTIV-Xの価格について、マツダの齊藤主幹は「輸入車ユーザーあるいは輸入車と一緒に検討するような顧客にとっては値ごろ感がある設定とした」と話す。

独自技術でパワーと環境性能を両立

2.0リットルガソリンエンジンのSKYACTIV-Xは「SPCCI(火花点火制御圧縮着火)」というマツダ独自の技術で、ガソリンをディーゼルエンジンのように自己着火させることで、従来よりも少ないガソリン量で同じだけの出力を得られるため、パワーと環境性能の両立が可能になる。

CX-30の新世代ガソリンエンジン「SKYACTIV-X 2.0」(写真:マツダ)

量産化に成功したのはマツダだけだ。燃費は現行のガソリンエンジンから最大3割改善。このエンジンに自社開発の24ボルトのマイルドハイブリッド(HV)技術を組み合わせることで、燃費の大幅改善を見込む。

SKYACTIV-XはMAZDA3にも搭載され欧州で販売が始まっているが、国内では12月の発売予定。燃費も国土交通省の認定待ちで、まだ公表されていない。それでも輸入車に乗っているユーザーはMAZDA3のSKYACTIV-Xには高い関心を示していて、すでに契約をしている人もいるという。

マツダとしてはCX-30でもSKYACTIV-Xで輸入車ユーザーを取り込みたい考えだ。CX-30全体に占めるSKYACTIV-Xの販売構成比は25%を想定。これは年間販売で7500台を狙う計算になる。Q2の昨年の年間販売台数を上回り、かなり野心的な目標ともいえる。佐賀主査は「エンジンの静粛性やレスポンスが高く、車により上質さを求める人に訴求していく」とする。

次ページ今後のマツダを左右するCX-30の役割
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