「勉強が苦手な人」の学習効率を伸ばすコツ3選 人は1週間で見たものの「97%」忘れてしまう

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(1)興味・関心のあるキーワードを書き出す

例えば私の場合、「精神医学」「心理学」「脳科学」以外にも、「予防」「運動」「睡眠」「AI時代」「ウイスキー」「映画」「グルメ」などにも関心があります。これらのキーワードをすべて書き出しておいて、一覧にしてときどき眺めるようにしています。キーワードを視覚化することで、「興味・関心のアンテナ」がバッチリ立つようになります。

『学び効率が最大化するインプット大全』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします)

(2)目的、テーマを明確にする

あなたがインプットすることで何を学びたいか目標を決めると、それに関する情報が優先的に脳に入ってきて、その目標を達成することができます。

例えば、私がムンク展を見る前には「ムンクが“叫び”を描いたときの精神状態は? ムンクは本当に精神病だったのか?」といった課題設定をして、美術展を鑑賞しました。そうすると、当然そういう部分が重点的に目に入ってくるのです。

(3)自分で自分に質問する

「質問」は、アンテナを立てるための最も簡単な方法といえます。

例えば「自分の短所は何か?」と自分で自分に質問します。「コミュニケーションが下手」と答えたならば、「コミュニケーションを上達する方法はないのか?」とアンテナが立ちます。脳は「質問」されると、その「答え」を探そうとするのです。

「AZ」を意識することで脳の切り替えができる

(4)アウトプット前提にする

「本を読んだらブログに感想を書く」→「ブログのネタになりそうな気づきを発見しよう」「ムンク展のあとに、5分の発表がある」→「絵画の中から、自分なりの気づきを見つけよう」このように、AZを意識すれば、「アウトプットして恥ずかしくない情報をしっかり集めよう!」と、情報収集モードに脳は切り替わるのです。つまり、「AZ」は「興味・関心のアンテナ」を立てるための究極の方法といえます。

「長時間SNSやスマホを利用するほど、有益なインプットが得られる」と思っている人が多いかもしれませんが、SNSやスマホを長時間使うほど、集中力は低下し、注意力散漫となり、仕事効率や学力も下がり、幸福度も下がることがさまざまな調査・研究からわかっています。ダラダラとネットサーフィンをする習慣は今すぐやめて、本当に自分にとって必要な情報だけを取り入れるように意識してみましょう。

樺沢 紫苑 精神科医、作家

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かばさわ しおん / Shion Kabasawa

1965年、札幌生まれ。1991年、札幌医科大学医学部卒。2004年からシカゴの イリノイ大学に3年間留学。帰国後、樺沢心理学研究所を設立。SNS、メールマガジン、YouTubeなどで累計40万人以上に、精神医学や心理学、脳科学の知識・情報をわかりやすく伝え、「日本一、情報発信する医師」として活動している。『学びを結果に変える アウトプット大全』(サンクチュアリ出版)、『読んだら忘れない読書術』(サンマーク出版)、『脳のパフォーマンスを最大まで引き出す 神・時間術』(大和書房)など著書多数。

 

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