テレビ通販「今だけ特別価格」の知られざる裏側

1時間で1200万円売れないと打ち切り?

拡大傾向を続けているテレビショッピング市場。お値打ち価格を可能にしているからくりとは?(写真:dangrytsku/iStock)

テレビショッピング市場は緩やかながらも、拡大傾向を続けているという。テレビショッピングは、商品の「お値打ち感」を打ち出しているのも特徴の一つ。「特別価格」にひかれて、思わず購入してしまった経験がある人も多いだろう。1日だけの特別値引き価格の商品では3億円、4億円も売れることがあるという。

今後利用したい媒体はテレビショッピング 

「お客さんの9割ぐらいが女性で、50代、60代の主婦が圧倒的に多い。商品の品質がいいのはわかっているので、値段がすべて。最初はデビュー価格というお買い得な値段を設定することが多くあります。リアルタイムで放送するほうがよく売れます」(テレビショッピングの番組の現場にたずさわってきたフリーアナウンサーの宮坂珠理さん)

多くの人に短期間で売るのがテレビショッピングの特徴

消費者として気になるのは、本当に質がよくて、値段も安い、お買い得な商品ばかりなのかだ。何かからくりがあるのか。

売り手の企業努力の結果、消費者は本当にいい商品を手に入れられる場合もある。テレビショッピングの強みは、数がはけることだという。売る側もそれを前提にしているそうだ。

当記事は、AERA dot.の提供記事です

「化粧品は1時間で1200万円ぐらい売れないと番組が打ち切りになります」(同)

大量に仕入れれば、その分価格を抑えることができる。さらに、テレビショッピングはそれを、長い期間かけて売るのではなく、多くの人に訴求できる放送という手段によって短期間で売るのが特徴。視聴者が一気に買う「BUYING POWER(バイイングパワー)」があるから、お値打ち価格を可能にしている側面があるのだ。

次ページ大きな存在感を持つテレビショッピング業界
ライフの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 岐路に立つ日本の財政
  • ポストコロナのメガ地経学ーパワー・バランス/世界秩序/文明
  • CSR企業総覧
  • 最新の週刊東洋経済
トレンドライブラリーAD
人気の動画
ラーメン店の倒産ラッシュが必然でしかない事情
ラーメン店の倒産ラッシュが必然でしかない事情
人望のない人は「たった一言」が添えられない
人望のない人は「たった一言」が添えられない
攻撃的な人の態度を軟化させる絶妙なワザ
攻撃的な人の態度を軟化させる絶妙なワザ
都心vs. 郊外 家を購入するならどっち?
都心vs. 郊外 家を購入するならどっち?
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
漂流する東芝<br>舵取りなき12万人の悲運

再出発したはずの東芝の漂流が止まりません。再建請負人の車谷暢昭社長が電撃辞任。緊張感が増すファンドとの攻防や成長戦略の構築など課題は山積しています。従業員12万人を超える巨艦企業はどこに向かうのでしょうか。

東洋経済education×ICT