仲間だと思ってスマートに接すべし
――女性に気を遣うのは気が引けるのですが?
気を遣うのではなくて、楽しんでもらう。一緒に楽しむことが大事なのです。短い時間かもしれないけど、一緒に仕事する女性や、一緒に食事する女性に、気持ちよくなって帰ってもらおうと考えるとかね。相手に楽しんでもらうことは、すごく大切なことだと思います。
――具体的にどう接するのかが難しいところで……。
もちろん、すてきな女性と一緒にいるわけですから、「ヨコシマ」な気持ちがあって当然なんですが(笑)、その気持ちをラップで包みつつも小出しにして、一緒に時間を楽しむ仲間だと思って接すれば、自然にできることだと思うんですよね。
――それと、女性に対するおもてなしって、なかなか日本人がやっても「さまにならない」のではないかと思ってしまいまして……。
それも思い込みですよ。やっぱり、おもてなしはできたほうがスマートでかっこいいと思いますけどね。僕は海外で仕事をして、女性の接し方は実地でずいぶん勉強しましたが、やはりスマートで気持ちがいいものでしたね。
たとえばファッションの手を抜いて、会食とかパーティへ行くと、それがいちばん失礼なことなのです。女性を無視したり、女性にあまり気を遣わないことも失礼なこと。それは世界中、共通認識としてあるから、日本人の男も恥ずかしがってないで、サラッと普通にやればいいんじゃないかと思いますけどね。
今、日本のビジネス社会でも、英語を普通に使うようになっているじゃないですか。それって20年前は考えられなかったでしょ。でも、そうなっているから、たぶん、女性に対する接し方もあと10年、20年たったら、グローバル化していると思いますよ。
――西園寺さんは中国や韓国などにもよく行くと思いますが、日本以外のアジア各国はどうですか?
やはりアジア人の男性は、おしなべてシャイですね。ただ、日本も含めて、アジア全体がグローバル化しているわけだから、これからどんどん、急速に女性との接し方もスマートになっていくのだと思いますけどね。
新しいアイテムを取り入れて違う自分に
――スマートさは精神の余裕みたいなものでしょうか?
そうですね、メンタリティの問題だと思います。自己満足でやっていても絶対モテないじゃないですか。ファッションもそうですし、他人との付き合い方もそうですし。自分のことだけではなく、相手のこともちゃんと俯瞰して見られるようになることが、大事だと思います。
自分以外の他者のことを意識していかないと、ファッションも成り立っていかないと思いますからね。特に『LEON』の場合は、女性を意識してカッコよくなったり、小ぎれいになったり、体のメンテナンスやアンチエイジングにも気を遣ったり、50歳を過ぎたら健康的に若々しく見えるようにという提案もしていますしね。