NYの「意識高い中華料理店」が大炎上したワケ

意識せず使った英単語が爆弾になった

今年4月にニューヨークにオープンしたばかりの中華料理店。ニューヨーカーが大好きな「ヘルシー」を掲げたにもかかわらず、新聞沙汰になるほど大炎上した理由とは(写真:JJFarauitectos/iStock)
日本では来年、東京オリンピックとパラリンピックが開催され、2025年には、大阪万博の開催が決定している。訪日観光客の数は年々増えており、この傾向はこの先もしばらくは続く見込みだ。
だが、本当の意味で外国人を取り込みたいのであれば、性別や人種などの偏見・差別を防ぐために政治・社会的に公平な言葉や表現に配慮する「ポリティカル・コレクトネス(ポリコレ)」は知っておいたほうがよい要素だ。日本人にはOKでも、外国人にはNGといったあれこれを検証する本連載。今回は外国で実際にあった「ポリコレに無頓着だったゆえに炎上した騒動」を取り上げたい。

意識の高い中華料理店が“炎上”

今年4月、アメリカ・ニューヨークのある中華料理店で“炎上事件”が起こった。炎上と言っても店が燃えたわけではなく、オープンしたての中華料理店がインスタグラムにアップした広告がメラメラと燃えてしまったのである。

炎上の対象となってしまったのは、健康意識の高い白人女性のハスペルさんが開いた中華料理店「Lucky Lee’s(ラッキーリーズ)」。一般的にアメリカの中華料理には「脂っこくて味が濃く、カロリーが高い」というステレオタイプなイメージがあるが、健康的な食事法をコーチする資格も取得しているハスペルさんは、メニューの内容と構成に工夫を加えた。

オーソドックスな中華料理とは異なり、チキンは油で揚げずにオーブンで焼くことでカロリーを下げ、チャーハンもコメの代わりにアメリカではやりのカリフラワーを使用。グルテンフリーでオーガニック、小麦やピーナツを使用しないなど、この店ならでは魅力をブログやSNSで精力的に発信した。

「オーガニック食材を使ったローカロリーな中華料理のテイクアウト専門店」というターゲティングは明確であり、そこに注力したマーケティングも間違いではなかったはずだった。ところが、ほんの数行の宣伝文句がSNSで炎上してしまったのである。

次ページどんな宣伝文句が非難を浴びたのか
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事
  • はじまりの食卓
  • 岐路に立つ日本の財政
  • ゴルフとおカネの切っても切れない関係
  • 競馬好きエコノミストの市場深読み劇場
トレンドライブラリーAD
  • コメント
  • facebook
-

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

ログインしてコメントを書く(400文字以内)
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
かんぽ まさかの10月営業再開<br>日本郵政グループの不適切判断

日本郵便本社が発した「10月からかんぽ営業を段階的に再開」との緊急指示に、現場は大混乱。乗り換え勧奨禁止などの再発防止策、7月末に実施を発表した全件調査、特定事案調査にも大きな問題を残したままだ。拙速な営業再開の裏には何が。