駅で「焼き餃子」、ホームで食べると実にウマい JR両国駅「幻の3番線」で今年も開催
焼けるのを待つ間、鉄道の話題に。
――初めてここに来られたと思いますが、どうですか?
パラダイスさん(以下・パ)「この角度から台車が眺められるってすごいよね」
――確かに下からホームを見上げたり、台車が真横にこんな間近で見られる場所はそうそうないですね。
パ「わたらせ渓谷鐵道の車両デザインをしたことがあるんですよ。車体に猿や鹿の動物シルエットで、あかがねいろ、という色にしたものを、デザインしたんだよね」
――それは知りませんでした!
パ「今はもう、その車両はないけどね。大学卒業して、富士重工業に勤めていたときにカーデザインやってたから」
考えてみれば、パラダイスさんは日本大学芸術学部の美術学科のデザイン科を卒業された、私の大先輩であった。失礼しました。
石川さん(以下、石)「2、30年前にわたらせ渓谷鐵道の車窓DVDっていうのを買って、酒飲みながら見てたら、15分くらい真っ暗なままなの。トンネルが長いんだよね(笑)」
ふたをしないほうが羽根が広がる
石川浩司さんも実は鉄道好き。とくに飯田線がお気に入りだそうだ。
石「そういえば大昔、終着駅の間藤(まとう)で駅寝したことがありました。あの辺、炭鉱がたくさんあっておもしろい」
パ「『時刻表2万キロ』の宮脇俊三さんが最後に国鉄全線完乗を成し遂げた駅だよね」
みなさん音楽家として日本全国をツアーされていることもあり、各地の鉄道やB級グルメにも大変くわしい。さすがである。
話はつきないが、ギョーザが焼けた。
パクパクと平らげた後、今度はパラダイスさん独自の焼き方で焼くという。
先ほどは2袋24個を焼いたのだが、今度は3袋並べるらしい。ギューギューに詰め込んだフライパンを、ぐるんぐるん回すパラダイスさん。
――あれ? ふたをするのでは?
パ「このほうが羽根が広がっておいしく焼けますよ」
火力もかなり強火に。しばらくふたをしないまま焼き、だいぶたってから最後にふたをした。
パ「これでパチパチという音がしたら、OK。あと、特製ダレを作りましょう」
その後、ふたを取ってラー油を全体に回しかける。
――ラー油をタレのほうに入れるのではダメなんですか?
パ「直接かけたほうが、味のなじみ方が全然違うんですよ」
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