日本郵便「社員が社長にぶつけた不満」の全記録 返答はノルマ肯定、お付き合い容認、自爆放置

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その後に横山社長は南関東の郵便局員と以下のやり取りをした。

横山社長「逆にどんな商品が欲しいですか?」

郵便局員「死亡保障はいらないとか、医療を充実してほしいと言われている」

横山社長「わかりました。やります」

現場には手応えがない

かんぽ問題が最大の課題であるにもかかわらず、かんぽ関連の質問はそう多くなかった。むしろ、荷物の集配作業や郵便作業をしている社員から不満が噴出する結果となった。

別の南関東の郵便局員が「先ほど社長は『私が就任してから3年で日本郵便は変わった』と言ったが、現場では手応えがない」と指摘すると、

横山社長「何も変わってない?」

郵便局員「現場にいる者としては(変化が)体感できない。給料も上がっていない。業績上がったならきちんと社員に還元すべき。年収は数十万円、下がっている。公務員時代に入社して『年収は35歳くらいから上がっていく』と聞いていたが、民営化で給料が上がらなくなった。もらえる退職金が減るのも不満だ」

横山社長「信賞必罰、(結果だけではなく)プロセスを評価する会社、のびのび働ける会社にしていく」

郵便局員「評価と言うが、(上司は)よく見ていないじゃないか」

横山社長「(上司が)好き嫌いで評価を決めることがあるということ?」

郵便局員「私が嫌われているということはある。短期間に3回転勤させられた」

横山社長「ちゃんと働いているのに?」

郵便局員「そうでないとこんな大きな口、たたけませんから」

「局長と私の2人だけでやっている」という山梨の別の郵便局員は「客が1日に5人くらいしか来ない。今日は午前中、1人も客が来なかった。新しい客を探すこと自体難しい。局外活動(郵便局の外に営業に出かけること)をしない局は、目標(=営業ノルマ)未達が慣れっこになってきている。悲しいことに、今回、(積極的な)営業をしてはいけないことになってよかったな、と思っている人もいるだろう。未達の局がだんだん増えてきている。私自身は仕事がつまらない、将来が不安だなと感じている。局長自体、(数人でやっている郵便局の)マネジメントができていないのかなとも思う」と訴えた。

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