お金を増やしたい人が絶対にやってはダメな事

金融機関の話を聞くと徹底的にカモられる

「いつもお世話になっております。この度は定年おめでとうございます。当行の支店長が一度、ごあいさつに伺いたいと申しておりまして」とのこと。

再雇用で働いているとはいえ、現役時代に比べれば時間に余裕があるので、Aさんは自ら銀行の支店に出向いたそうです。すると、そこで応接室に通され、革張りのソファに座っていたところ、支店長が現れました。あいさつに始まり現役時代の話、出身地や学生時代の話など、とりとめもない会話を交わしているうちに、支店長はAさんが通っていた大学の後輩であることが判明。2人の距離が一気に縮みました。

Aさんはすっかり気をよくして、「支店長、同じ大学のよしみだ。何か必要なことがあったらいつでも相談に乗るよ」と言い、支店長は「ありがとうございます、センパイ」と、かわいい後輩のふりをしたそうです。

それから数日後。支店長がAさんの自宅を訪ねてきました。たまたま近くの取引先に新人行員とあいさつに来たついでだそうです。手土産を持って「センパイ、図々しいことだと承知のうえでお願いします。うちの新人行員は仕事熱心なのですが、なかなかお客様が増えません。センパイは現役時代、営業担当者としてすばらしい業績を残していらっしゃる。営業の秘訣を彼に教えていただけませんか」。

自尊心をくすぐられ「7%の定期預金」セールスに

これがAさんの自尊心をくすぐったようです。「君、何かあったらいつでも来なさい。支店長は私の後輩だ。後輩の頼みとあっては断れない。何でも言ってくれ」。

ということでこの新人君、早速、Aさんのところを再訪しました。「A様。退職金の2000万円が普通預金のままですが、A様にピッタリの運用商品があるからお勧めしてみてくれと支店長から言われて参りました。このプランをご購入いただくと、定期預金の利率が7%になります」。

パンフレットには「ご退職者特別プラン」と書かれています。簡単に説明すると、預け入れた金額のうち半分を定期預金で、残り半分を投資信託で運用するというパッケージプランでした。確かに定期預金の利率は年7%です。結局Aさんは何も疑うことなく、このプランを購入しました。2000万円のうち1000万円を定期預金に。残りの1000万円はアジア株式を組み入れて運用する投資信託を選びました。

ところが、このプランには大きな落とし穴があります。

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