「スノーピーク」が地域体験ツアーを行う事情

キャンプ「ブーム後」にらみ、新事業に布石

岩手県一関市の骨寺村荘園遺跡で8月に開かれた、スノーピーク主催のツアーイベント。11月には岩手県一関市のほか、新潟県栃尾市でも開催する予定だ(記者撮影)

東北にある中世の荘園遺跡が8月初旬、一夜限りのキャンプ場に変身した。

世界遺産「平泉」から車で30分ほどのところにある岩手県一関市の骨寺村荘園遺跡で、アウトドア用品メーカーのスノーピークが地元の文化や産業に触れるテント泊のツアーイベントを開催した。

イベントには東京のキャンプ愛好家夫婦のほか、これが初めてのキャンプだという友人同士など男女約20人が参加。同社の山井梨沙副社長はイベント開会式で、「日本各地で脈々と受け継がれてきた産業、技術、伝統や芸能文化などがなくなっている。継承し続けてほしいという思いから、モノと人、自然と人、人と人とをつなぐ体験型プロジェクトを始めた」と狙いを語った。

26歳でアパレル事業を立ち上げる

スノーピークは、新潟県三条市に本社を置く1958年創業の会社だ。山井副社長の祖父は創業者の山井幸雄氏、父親は現社長の山井太氏だ。初代の幸雄氏が金物問屋から登山用品や釣り具用品販売に発展させ、1986年に入社した太氏がキャンプ用品の開発を開始。1980年代終わりから始まったオートキャンプブームを追い風に業績を拡大させた。

次ページスノーピーク製品が高価格なわけ
ビジネスの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 憧れから一歩前へ! キャンピングカーのある日常
  • 映画界のキーパーソンに直撃
  • 新競馬好きエコノミストの市場深読み劇場
  • 今見るべきネット配信番組
トレンドライブラリーAD
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
正規と非正規「格差訴訟」<br>判断が分かれた最高裁判決

非正規労働者が年末年始の待遇や病気休暇などについて正社員との格差是正を訴え、最高裁は格差は不合理で違法とする判決を出しました。一方で賞与や退職金についての格差是正はほぼ全面的に退ける判決も。非正規労働者の待遇は改善するのでしょうか。

東洋経済education×ICT