知っ得!SNSとメールで使う「英語」はこう違う チャットのつもりでメールをすると…

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ところで、SNSの影響から最近ではメールや会社の文書の中にさえ顔文字を使っているケースがあるようです。中にはお客様へのお詫び状にm(_ _)mという絵文字を入れて上司に叱られたという笑い話もありますが、やはり顔文字、絵文字はオフィシャルな場にはふさわしくないものです。

同様に、いわゆる書き言葉の文化、話し言葉の文化でいうと、SNSやチャットは話し言葉であって、ビジネスメールは書き言葉という感覚があるかと思います。これは英語においても同じで、メールになると途端に略語が少なくなり、表現も少し堅いものになるように思います。

状況に応じて「言葉」を使い分ける

チャットの場合
- Hey, do u know the deadline for Toyo Keizai?
- Next Friday
- Got it:)
メールの場合
- Hello Suzuki-san,
  Sorry I forgot to ask, when is the deadline for the next Toyo Keizai article?
- You need to submit it by next Friday.
- Ok, Got it. I will finish it. Thanks.

どうでしょうか。チャットのままのやり取りよりも少しだけ丁寧な感じですね。逆にチャットの感覚ではかなりつっけんどんなメールになってしまい、相手の印象も悪いのではないかと思います。SNSによる日本語の乱れを懸念する声もあるようですが、それは英語圏においても同じことが言えます。

SNSでのカジュアルな表現が氾濫する時代だからこそ、状況に応じて美しい英語、美しい日本語が使えることはビジネスマンの教養としてますます重要になっているのではないかと思います。

デビット・ベネット テンストレント最高顧客責任者

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David Bennett

1979年にジャマイカで生まれ、カナダ国籍を持つ。カナダトロント大学大学院卒。早稲田大学にて日本語を習得、学習院女子大学大学院にて日本古典文学を学ぶ。東京でコンサルタントとして社会人キャリアをスタート。AMD社コーポレートバイスプレジデント、および同社のレノボアカウントチームのゼネラルマネージャーを務め、コンシューマー、コマーシャル、グラフィックス、エンタープライズプラットフォームなど広範な事業を手掛ける。2018年5月レノボ・ジャパン社長に就任、2022年6月から現職。古典文学が好き。

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