小学校の「プログラミング教育」は何をすべきか

村田製作所「せんせいロボット」の教育効果

45分×2単元で行われたプログラミング授業。写真は5月に京都府の小学校で行われた出前授業(撮影:ヒラオカスタジオ)

7月上旬、東京都渋谷区にある区立鳩森小学校の体育館で児童たちの笑い声が響いた。

「変な動きになっちゃったよ」

3人1組になって、手元にあるタブレットを熱心に操作する子どもたちの視線は、彼らの指示を受けてしゃがんだまま歩き出す「ロボット」に集まっていた。

プログラミング必修化を前に教育現場の悩み

「動け!せんせいロボット」と銘打ったこの取り組みは、京都の電子部品大手、村田製作所が手がけるプログラミング教室だ。

村田製作所の社員が講師となって、全国の学校で実施している出前授業の1つで、来年度から学習指導要領の改訂で必修化されるプログラミング授業を想定している。5月に京都府の小学校で1回目のプログラミング授業を行っており、鳩森小学校は2回目となる。

プログラミング授業の必修化を前に全国の学校現場では悩みが広がっている。必修化の目的は「Python(パイソン)」などのプログラミング言語を学習させるような専門的なものではない。「目的を達成するために物事を順序立てて考え、結論を導き出す」という論理的思考を身につけることが狙いだ。

ただ、教える側からは「タブレットやパソコンの操作に不安がある」(長崎県の小学校教員)や「そもそも何をすればいいのか」(都内の小学校教員)という声があがっている。

次ページ2006年から出前授業を年100校で実施
ビジネスの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 自衛隊員も学ぶ!メンタルチューニング
  • ポストコロナのメガ地経学ーパワー・バランス/世界秩序/文明
  • 最新の週刊東洋経済
  • 晩婚さんいらっしゃい!
トレンドライブラリーAD
人気の動画
「人のために働く職業ほど低賃金」な根深い理由
「人のために働く職業ほど低賃金」な根深い理由
商社大転換 最新序列と激変するビジネス
商社大転換 最新序列と激変するビジネス
「話が伝わらない人」と伝わる人の決定的な差
「話が伝わらない人」と伝わる人の決定的な差
渋谷駅、谷底に広がる超難解なダンジョンの今
渋谷駅、谷底に広がる超難解なダンジョンの今
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
日本企業は米中の板挟み<br>全解明 経済安保

先端技術をめぐる米中の争いは日本に大きな影響をもたらします。海外からの投資は経済を活性化させる一方、自国の重要技術やデータが流出し安保上のリスクになる可能性も。分断の時代に日本企業が取るべき進路を探ります。

東洋経済education×ICT