赤字転落、スカイマークを悩ます2つの板挟み

国内線のテコ入れ策にも大手が立ちふさがる

新興エアラインの元祖、スカイマークが正念場を迎えている。

同社は1月30日、今年度に入って2度目となる業績見通しの下方修正を発表した。売上高は従来の見通しから47億円減の863億円と、ほぼ前年度(859億円)並みの水準にとどまる見込み。期初計画からは88億円の下振れとなる。

より深刻なのは、採算面の急激な悪化だ。本業の儲けを示す営業損益は20億円の赤字と、2008年度以来5期ぶりに営業赤字に転落する見込みとなった(前期は46億円の営業黒字)。従来見通しからの下げ幅は43億円、期初計画と比較すると78億円もの下方修正となる。

スカイマークが同日発表した第3四半期累計(2013年4~12月期)決算は、売上高が前年同期比0.8%減の652億円、営業損益が1.8億円の赤字(前年同期は62億円の営業黒字)。2013年10~12月期だけを切り取れば22億円の営業赤字で、2014年1~3月期も同程度の赤字が続く公算だ。

収益を圧迫する2つの要因

苦戦要因の1つはコスト高だ。航空会社は機材(航空機)や燃料などをドル建てで調達しており、為替が急激に円安へ振れた影響で、前年度と比較するとコストは約50億円増加しているもようだ。

とはいえ、為替相場の動向は流動的な側面が大きく、状況は今後いくらでも変わりうる。それよりも構造的で深刻な問題は、競合他社との競争激化だ。特に、成田空港を発着する路線が苦戦している。

2012年からジェットスター・ジャパンやバニラエア(旧エアアジア・ジャパン)といった格安航空会社(LCC)が、国内主要都市と成田を結ぶ便を就航。スカイマークは日本航空(JAL)や全日本空輸(ANA)といった大手航空会社の半額程度の運賃で勝負してきたが、LCCはそれをさらに下回る運賃で攻勢をかけている。あおりを食ったスカイマークの成田発着路線は搭乗率、平均単価ともに悪化している。

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