ジム・ロジャーズ「晩婚の方がお金持ちになる」 「お金」を知らない若者は結婚してはいけない

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ロジャーズ氏は続けます。

「お金の基本を理解していないせいで、多くの人生が破壊されてきた。世間の人々は、お金をただ単に使うものと思っている。だからこそ無駄遣いから借金をつくったり、生活費の不足から結婚が破綻したりといった問題が起きている。行き当たりばったりでお金を使い、家計の破綻を起こす家庭が何と多いことか……。

日用品や食べ物のことで親がけんかばかりしていると、その不安は子どもに伝わってしまうだろう。せめて安全な生活を保証するくらいの最低限のお金は、やはり必要だ」

最高裁判所の『司法統計年報3 家事編』(平成29年度)で離婚の申し立ての動機別割合をみると、「性格が合わない」「暴力」「異性関係」に続いて、「生活費を渡さない」「浪費」などのお金の理由も多くなります。お金の問題を解決できないまま家族を持ってしまうと問題が大きくなってしまう。そうならないためにも10代のころから学ぶ必要があるのです。

「お金は貯めるものであり、使うものではない。娘たちにはこうした考え方を育みながら成長してもらいたいと考え、彼女たちが生まれてすぐにブタの貯金箱を6つ買い与えた。そして、そこにアメリカドルやシンガポールドルなど、通貨ごとに貯金させている。私は娘を通貨投機家にしたいわけではないが、異なる種類の通貨があることや、貯金をすべきというシンプルなことを知ってもらうために、このようなことを行っているのだ」

「お金」について情報共有できる環境が大事

小さいころから身に付いたお金の習慣を大人になって変えると、非常に大きなストレスが伴います。

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まだまだ日本ではお金のことを話すのはハシタナイという意識がありますが、中華系のように仲間内で大っぴらに話したほうが、集団で情報共有ができて不利益を受けにくくなるというメリットがあります。

村上財団創設者である村上世彰氏が、子どもたちへの投資教育の一環として、「子どもの投資教育・実体験プロジェクト」を立ち上げました。また、銀行など金融機関でも子どもの金銭教育セミナーなどが行われているようです。

公教育の中でもこのような取り組みが広がらないと一般家庭は置き去りになってしまいます。お金のこと、結婚などのライフプランの立て方について、若いうちからしっかりと学び、家族や友人ともお金の情報共有ができる環境をつくっていきたいものです。

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