世界中が熱狂「eスポーツ」の実に奥深い内側 「格闘」から「パズル」まで、ジャンルは8つ!

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6. スポーツゲーム

こちらは一般的なスポーツをゲーム化したもので、ルールなどは一般的なスポーツのものを踏襲しています。

有名なスポーツゲームには「FIFAサッカー」、日本で開発されたものでは「ウイニングイレブン」シリーズがあります。ゲームに登場するスタジアムはリアルコンピューターグラフィックスで構成されており、選手も実名で登場。彼らのアバターも本物と見まごうばかりのものです。サッカーの国際試合の解説シミュレーションに使用されることもあり、ジャンルとしてはスタンダードな人気を博しています。

7. カードゲーム

eスポーツの場合のカードゲームは、ポーカーとかの一般的なトランプカード系ゲームとは異なります。1枚ずつキャラクター化されたカードをプレイヤーが「デッキ」と呼ばれる1セットに構成して対戦を行う「トレーディングカード方式」が中心です。

海外を中心に有名かつプレイヤーが多いカードゲームとして「ハースストーン」があります。日本国内では「シャドウバース」が人気で、昨年の国際大会では優勝賞金が1億円というスケールを打ちだし注目を集めました。おそらく今年度もその金額の国際大会が開催されると言われています。

年齢層が幅広くカジュアルさが人気

8. パズルゲーム
『プロゲーマー、業界のしくみからお金の話まで eスポーツのすべてがわかる本 』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします)

「パズルゲームまでもがeスポーツ?」といぶかしがる方もおられると思いますが、日本では子どもから大人までおしなべてプレイできるジャンルとしての人気を集めているため、ゲームとしてeスポーツのカテゴリーに入っています。

代表的なゲームとしては、パズルゲームにロールプレイングゲーム的な要素を付加した「パズドラ」や、1991年に開発されて以来今なお多くのファンがいる「ぷよぷよ」など、ゲーム人口の厚みがありカジュアルなeスポーツとしても注目を集めています。

今回の記事ではeスポーツゲームのなかでもごく一部をご紹介しましたが、今後は影響力を増す中国の動向も注目されますし、ますます多様なeスポーツゲームが生まれてくるでしょう。

黒川 文雄 ジェミニエンタテインメント代表取締役/ゲーム考古学者

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くろかわ ふみお / Fumio Kurokawa

東京都生まれ。武蔵大学を卒業後、アポロン音楽工業に入社。営業、制作を経て退社後、創業したばかりのギャガ・コミュニケーションズに5年間勤務。その後、セガ・エンタープライゼスへ転職。アーケードゲーム宣伝活動と、セガサターンの導入時期に宣伝関連の業務に携わる。その後、1996年、デジキューブに入社。執行役員、取締役を務める。株式会社デックスエンタテインメント代表取締役社長、ブシロード副社長を務め、2012年に退職。現在は映像制作、ゲーム開発などをサポートする株式会社ジェミニエンタテインメント代表取締役、並行してメディアコンテンツ研究家としてゲーム系エンタテインメントの取材執筆活動を精力的に行う。また、エンタメ系企業複数社のコンサルタント事業を行う。DMMオンラインサロン「黒川塾」も開催中。著作に書籍「プロゲーマー、業界のしくみからお金の話まで eスポーツのすべてがわかる本」(日本実業出版社)や、「ビデオゲームの語り部たち」(DU BOOKS)などがある。

オンラインサロン黒川塾も開設。
株式会社ジェミニエンタテインメント
Twitter:ku6kawa230

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