機内挨拶を大阪弁にしたら「おもろいんちゃう」

「それいい!」、Peachのアイデア出し3つの秘訣

印象に残るサービスをつぎつぎと打ち出すPeachの井上慎一CEO(撮影:梅谷秀司)
仕事での企画を考えるとき、誰もが悩むのがアイデア出しではないでしょうか。差別化を求めるなら、アイデア出しのヒントを、「ちょっと変わっている会社」から求めることが参考になります。例えば、LCC(ローコストキャリア)のPeachは、低運賃を売りにしているだけではなく、印象に残るサービスを次々と打ち出しています。複数のエアライン(航空会社)を利用している人は、Peachのサービスの独自性や変わりっぷりに気づいているのではないでしょうか。このほど『「おもろい」働き方で社員も会社も急上昇する Peachのやりくり』 を上梓したPeachの井上慎一CEOや同社社員を約2年間にわたり密に取材してきた記者が、多くの人から「それいい!」と思われるアイデアを出すための秘訣を紹介します。

社員みんなが変わったことをしたい!

どうすれば、お客さん、あるいは職場のみんなから「それいい!」と思われるような企画を出せるか――。これが課題になっている読者の方も多いことでしょう。サービスやプロジェクトが、よいアイデアを起点に進行し、成功をもたらすこともよくあることです。 

『「おもろい」働き方で社員も会社も急上昇する Peachのやりくり』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします)

これまで筆者は、表に裏に、エアライン、自動車メーカー、ICT企業などの取材をしてきました。企業ごとにアイデアの源泉や、アイデアを成果に結び付ける仕組みがあるものだと感心しきりです。

そんな中、最近、取材させてもらったPeachが放つアイデアは特徴的です。もっと言えば、変わっています。

取材のため、本社のある関西空港にPeach機で向かうと、着陸後に客室乗務員さんから聞こえてくるアナウンスは「ほんま、おおきに!」と大阪弁。本社前で出迎えてくれた広報担当者に導かれ、職場内をまわると、Peachでは毎月1日はPeach dayとしてコーポレートカラーの服を着ましょうと張り紙があったり、パイロットや客室乗務員が間接部門スペースを通り、「行ってらっしゃ~い!」と見送られながらフライトへ出かけたり……。

でも、こうした機内や職場で垣間見られた「変わっている」様子は、このPeachという企業の表現型のごく一部にしかすぎませんでした。社員みんなが「なにか新しいことをしたい」「変わったことをしたい」という意識を持って独自性の高いアイデアを出し、それを「それいい!」と思われるようなサービスの企画や職場環境づくりに落としこんでいるのです。

次ページ実践できそうなPeachのアイデア出しの秘訣①
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