「体罰で子供しつける」が許されない納得の理由

うつ病や依存症になるリスクが高くなる

ペアレント・トレーニングについては、UCLAで行われたプログラムを、岩坂英己医師が日本向けに導入したもので、レクチャーする側を養成するプログラムなどもあり、各自治体で一般向けの講座とともに広まっています。

レクチャーする側を養成するプログラムなどもあり、各自治体で一般向けの講座とともに広まっています。その中で、役に立つ考え方があるので紹介しましょう。行動のタイプ分けです。

まずは、子どもの行動を「好ましい行動」「好ましくない行動」「絶対によくない行動」の3つに分けます。子どもが自発的に明日の学校の準備を始めたなど、「好ましい(増やしたい)行動」をとったときは、すかさず注目して褒めます。ご褒美をあげてもいいのですが、一つひとつの行動に与えるのではなく、できれば行動がいくつか積み重なってからあげたほうがいいでしょう。子どもの「待つ力」を育むためです。

具体的には、子どもがよい行動をしたら「トークンシステム」というポイント表にシールを貼ったり、丸印をつけたりしてポイントを貯めていき、一定のポイントになったらご褒美と交換する方法がおすすめです。なお、トークンシステムは原則として加算のみで、悪い行動をしたときに減点しないほうがいいと思います。減点や罰は、取り扱いが非常に難しいからです。

子どもを「無視」したほうがいいとき

一方、「好ましくない(増やしたくない)行動」をとったときは、無視します。「無視」というと、悪いことのように聞こえるかもしれませんが、「無駄な注目をしない」ということです。子どもの存在自体を無視するのではなく、好ましくない言動を無視します。それでも、子どもによっては、好ましくない行動をエスカレートさせることがあるかもしれません。

その場合は「何をしたらいいのか」を短く具体的にわかりやすく指示してから無視するといいでしょう。そして、適切な行動を起こしたら、「無視」をやめて、すかさず褒めてください。

さて、「絶対によくない行動」をとった場合は、どのようにするのがよいでしょうか? いろいろな方法がありますが、代表的な方法の1つに「タイムアウト」があげられます。

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