将来不安の30代がするべき「たった3分の計算」

30代の会社員は「退職金制度」を知らなすぎる

とはいえ、老後のお金を考えるに当たっては、まだまだ退職金は大きな役割を果たしています。自分で30年先までに1000万円をつくろうと思ったら、ひと月当たり3万円近いお金を積み上げる必要がありますから、退職金があるとないとでは大違いです。

企業年金の状況もこの10年で大きく様変わりしています。2009年時点と比較すると、厚生年金基金の加入者が8割以上減り、一方で企業型確定拠出年金(DC)の加入者は約2倍に増えました。DCは、自己責任で運用するものです。仮に月3万円の拠出(掛け金)として、金利がほぼゼロの定期預金で25年積み立てると約900万円。3%で投資運用できれば約1,300万円と、長い期間に大きな差がつきます。ですから退職金の有無・形態については、期間が長いからこそ早く知っておきたいものです。

「簡易計算法」で老後の年金額をざっくりと把握

年金制度も30代にとっては実感しにくいものです。自分たちが受け取る頃にはどうなっているかわからない、と思考の外に置いている人が少なくありません。

退職金と同じく、年金制度についても30代の早い時期から知っておいて損はありません。まずは「ねんきん定期便」をチェックすることから始めましょう。50歳未満の方のねんきん定期便には、ご自身の「これまで」が書いてあります。これまでの加入月数、年金の未納や猶予の期間がないか、厚生年金はどのくらいの期間をかけてきているか確認しましょう。30代の場合は加入期間がまだ短いので、記載されている年金額に「こんな少ないのか」と感じることが多いです。「これって1カ月分ですよね」という人もいますが、違います。1年間で受給できる額面の金額が載っています。

老後に受け取る年金額は30代から先の働き方によっても変わりますが、これからどのように増えていくか、年金の「簡易計算法」を知っておくと便利です。ここで説明しましょう。

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