「仕事の成功は夫のおかげ」と語る妻の"本心" 「主夫」と暮らし気づいた世間との大きなズレ

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キッチンに置かれていたこのワインや果物、Kさんのママ友からもらったものとか(写真:著者撮影)

この夫婦の家庭生活におけるモットーは「ほかの家族と違っていても、私たちが楽しくて、人に迷惑をかけていなければそれでいい」だそうです。

確かに、楽しげに暮らしていて、バランスがとにかくよさそうなこの夫婦。そのいいバランスを作っている理由の1つが、自分と真逆な相手のキャラをお互いに理解し合っているからなのだな、と取材を通してわかりました。

この夫婦でなくても、もともと正反対なキャラだから惹かれ合ったカップルは多いはず。でも、結婚したらその正反対な部分がイラつくようになって……というパターンも実際はよく聞きます。

そうなったときに、「何考えているかわからない! もういやだ!」で終わらず、

「何考えているかわからない! じゃあ、もっと話を聞いてみよう」
「自分の考えは違うと相手に伝えてみよう」
「キャラの違う相手に自分の気持ちを伝えるにはどんな方法がいいんだろう?」
「自分たちの真逆なキャラが生きる家事育児のベストなカタチはなんだろう?」

と考えられるようになったら、家族としてはきっと最強。

実際、恋愛で真逆な相手に惹かれるのは、生き物の生存戦略として、家庭に多様性があったほうがチームとして強いと本能が知っているからだ、という説もあります。

考えが合わなくて当然だから、一緒に考える

だとしたら、ただパートナーのグチを言い続けるよりは、その真逆な部分をどうしていくのかを一緒に考えたほうがいい。そのほうがきっと幸せになれると思うのです。

というわけで、今回学んだ「家族がつかれないためのヒント」は……、

パートナーと考え方が真逆すぎてつかれた

そもそもパートナーと考え方が合うほうがありえない。
考えが合わなくて当然、ということからスタートして、
お互いの不満が少ないカタチを探ってみよう!

 

次回は久々に海外編。フランス・パリ在住のある夫婦の家事育児について紹介します。パリ育児のリアルを探ります。

この連載にはサブ・コミュニティ「バル・ハラユキ」があります。ハラユキさんと夫婦の問題について語り合ってみませんか? 詳細はこちらから。
ハラユキ イラストレーター、コミックエッセイスト

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はらゆき / Harayuki

雑誌、書籍、広告、Webなどの媒体で執筆しつつ、コミックエッセイの著書も出版。2017年から約2年間バルセロナに住んだことをきっかけに、海外取材もスタートさせる。著書に『女子が踊れば!』 (幻冬舎)、『王子と赤ちゃん』(講談社)、『オラ!スペイン旅ごはん』(イースト・プレス)、この連載を書籍化した『ほしいのはつかれない家族』(講談社)など。この連載のオンライン・コミュニティ「バル・ハラユキ」も主宰し「つかれない家族をつくる方法」を日々探求、発信中。ハラユキさんのHPはこちら

 

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