試験2~3カ月前の勉強が合否に差をつける理由 直前期より少し前「ちょい前期」を乗り切る策
例えばテキストであれば、同じことが書いてあっても、違うテキストで読むとそれなりに苦労するものです。なぜなら、それぞれのテキストでは、同じ事項についても一言一句同じ言葉で書いてあるわけではないので、文章を読む際にストレスがかかるからです。
大学受験のときに同じ歴史的出来事でも異なる出版社の教科書を読むと、まるで違うことが書いてあるような気がしてしまうのと同じことです。
「補足」として使うということは、必要な部分だけ読む、必要な部分だけ解く、という使い方をするということです。全部読もう、解こうとすると、余裕でキャパシティを超えてしまい、結局すべてが中途半端になってしまいますので、全部をやろうとしないのがポイントです。
新しい間違いを歓迎する
買った本の中でやらない部分が気になってしまう心境は理解できますが、もうその部分は毒りんごだと思ってください。おいしそうに見えるけど、絶対に食べてはダメなのです。
2つ目は、「新」しい間違いを歓迎しよう、ということです。問題を解いて、間違えてしまうとへこむのが人の常ですが、実は正解できる問題を解いている時間というのは、ほとんどが無駄なのです。
わかりやすい例で言えば、1+1、2+3という問題をずっとやっていれば、練習中は100点がずっと取れると思いますが、算数の実力はついていきませんよね。
これはすべての試験勉強に共通することで、間違えることによって、自分の不理解、忘却があらわになり、その結果として、理解が促進され、記憶が定着していくのです。練習問題や模試の点数が高いことを自慢する人がよくいるのですが、これは、「勉強にならなかった、いいだろ」と言っているのと同じで、実は極めて滑稽な事態です。
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