アーバン+パークで東武野田線はこう変わる 関東私鉄で唯一の外縁周回路線を強化

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
野田線に導入された新車両60000系は、東武でも最先端の車両だ

イメージアップ戦略は成功するか――。東武鉄道は2014年4月1日から、東武野田線(路線長62.7キロメートル、駅数35)の路線愛称を「東武アーバンパークライン」に改める。同社による愛称の設定は、2012年の3月に東武伊勢崎線の浅草・押上―東武動物公園間を「東武スカイツリーライン」としたのに続き、2例目となる。

アーバンパークラインは、アーバン(都市)とパーク(公園)を組み合わせた造語だ。野田線は大宮から春日部―柏―船橋と、首都圏郊外の都市間を走行する路線。と同時に、沿線には大規模な公園が多いことから、今回の愛称が決められた。

沿線の公園で最もよく知られているのは、埼玉県営の大宮公園。約70万平方メートルの広大な敷地には、サッカー場(NACK5スタジアム、大宮アルディージャの本拠地)や野球場(埼玉西武ライオンズが公式戦を数試合開催)、大宮競輪場、博物館などがある。正月三が日だけで200万人の参拝客が訪れるという、大宮氷川神社も隣接している。

ほかにも、野田市の清水公園や岩槻城址公園、柏の葉公園、船橋市運動公園などがある。柏レイソルが試合を開催する日立柏サッカー場や、北海道日本ハムファイターズの2軍の本拠地である鎌ヶ谷スタジアム(ファイターズスタジアム)など、プロスポーツの競技場も複数ある。

こうした沿線のイメージに合った愛称を付けることで、東武グループ一丸となって事業展開を図り、沿線価値を高めていく構えだ。「住宅を中心に沿線開発が進み、今後も利用増が見込める路線」と、東武鉄道の根津嘉澄社長は野田線活性化の重要性を説く。

次ページハード面の改善も進む
関連記事
トピックボードAD
鉄道最前線の人気記事