だから鉄道「1円刻み」運賃の対応は分かれた ICカード普及率だけではない、鉄道各社の事情

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JR東日本と関東の私鉄大手は足並みがそろったが…(撮影:今井康一)

消費税率が来年4月1日から8%に引き上げられるのは周知のとおり。これに合わせ、鉄道各社が増税分を運賃に転嫁する方針を相次いで打ち出している。しかし、その足並みは完全に一致しているわけではない。

たとえば、大手鉄道会社は東西で対応が分かれた格好だ。切符、ICカードとも10円単位の値上げを申請したのは、JR東海やJR西日本、JR九州、JR四国、JR北海道、関西の私鉄大手、名古屋鉄道、西日本鉄道など。一方、JR東日本や関東の私鉄大手などは、ICカードで1円刻みの値上げを申請した。

そもそも、今回の増税分の転嫁に際して、値上げ幅は現行の運賃を105で割って108を乗じる=2.857%増の中に収まるよう、国土交通省が事前に指針として打ち出していた。そうした中で注目されていたのが、いわゆる「1円刻み運賃」への対応である。

現在、鉄道運賃は自動券売機や窓口で購入することを前提に10円刻みとなっている。これまでの消費増税時も、10円未満は四捨五入を基本に運賃を改定してきた。

しかし、小銭が不要なICカードであれば、運賃を1円単位にして、消費増税分を適正に転嫁できる。今年5月にJR東日本が検討を表明したのを皮切りに、鉄道業界の中で大きな議論となっていた。

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