もう1つ大事なのが、お見合いやデート代の支払いをどうするかだ。私は、康司に尋ねた。
「お見合いのお茶代、デート代はどうしていますか? 割り勘や女子割にしていない?」
デートの割り勘は、アリなのかナシなのか
女子割とは、4:6や3:7で、男性が多めに払うことだ。これは、合コンなどの団体のときは有効だが、一対一の場合は無効。女性は100円でもお財布から出せば、「お金を払った」という感覚になる。
「例えば2人で1000円のランチをして、会計が税込2160円だったとしますよね。このとき、『160円細かいのを持ってない?』と女性に聞くのは、消費税分のたったの160円で男の株を下げてしまうのよ」
こう言う私に、康司はきっぱりと言った。
「支払いに関しては、僕がすべて出しています。女性に払ってもらったことは、一度もありませんよ」
デート代をどう支払うかに関しては、人それぞれ考え方が違うだろう。以前、私の会員でこんなことを言った男性がいた。
「男女平等の社会なんだから、お茶や食事をしたら女性からもお金を払ってもらってもいいと僕は思っていますよ。今後付き合うか付き合わないかわからない相手に、男性だけがお金を丸々払うのはおかしい。そのかわり、彼女と真剣に結婚を考える“真剣交際”に入ったら、僕は全額を出しますよ」
確かに理屈はそうかもしれない。しかし、婚活をうまくいかせたいならこれは真逆の支払い方法なのだ。お見合いを経て、交際に入ることを、業界用語で“仮交際”といい、この期間は、ほかにお見合いをしてもいいし、複数の人と仮交際をしていてもいい。なぜなら、ここは人柄を見極めている期間だからだ。
その中で、“この人となら結婚に向かえる”と思ったら、結婚を前提として付き合う“真剣交際”に入る。真剣交際に入ったときには、ほかに仮交際をしている人たちには“交際終了”を出す。
仮交際の期間は、女性が複数の男性とデートをしている。そんなときに、ある男性は毎回ごちそうしてくれるのに、ある男性はきっちり割り勘にする。またある男性は女子割にする。
抜きん出たコミュニケーション能力や人間的魅力があれば別だが、この3人が並列にいたら誰がいちばんポイントを稼ぐかというと、ごちそうをしてくれる男性なのだ。
また、真剣交際に入ったら、もう結婚に向けての具体的な話をして、お互いの価値観をすり寄せていく時期なので、ここからは割り勘や女子割にしてもいい。見栄を張ったり格好をつけたりするのではなく、お金の使い方を話し合っていくことも結婚を考えている2人ならば大事なことだからだ。
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