「3回の壁」を越えられない婚活男性の共通点 デートの割り勘は、アリなのかナシなのか

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1度食事をしてみたものの、可もなく不可もなしだった。そうした場合は、「じゃあ、もう1回は会ってみるか」と2回目の食事に進むことになる。このときも可もなく不可もなしだった場合、人間の心理として、また次に進もうという気持ちにはなりにくい。

よって、お見合いを終えて1、2度の食事ののちに、交際終了になることがとても多い。いわゆるこれが、婚活における“飲食3回の壁”だ。

私がこの話をすると康司は言った。

「クチャクチャ音を立ててものを食べることはしていないと思うし、運ばれてきた料理は、まずは僕が取り分けて女性に先に渡すようにしています。それでも1、2度の食事で終わってしまうのは、やっぱり僕の話がつまらないからでしょうか。人間的魅力がないのでしょうか? 何を気をつければ、その先に進めるんですかね」

そこで、私はこんな失敗はしていないか、さらに注意を促した。

独りよがりの会話になっていないか

「今日のお見合い、すごく楽しかったし話も盛り上がりました。交際希望でお願いします」と報告してくる会員がいるのだが、お相手からはお断りがくることがある。そうしたときに、相手の相談室にお断りの理由を尋ねると、たいていこんな言葉が返ってくる。

「何だかご自身のことばかりをすごく楽しく話されていたようです。あまりこちらの話は聞いていただけなかったようでした」

独りよがりの会話をする人がいる。

例えば、「休みの日は、何をすることが多いですか」という質問をして、相手が「家の片付けをしたり、映画に行ったりしています」というと、「映画が好きなんですね。僕も好きで最近観た〇〇は、最高に面白かったな」と、その映画の話を楽しそうにひとしきり語る。相手に話は振るのだが、相手が答えたワードの1つを拾って自分の話をしだす。こういうタイプは、自分は会話を楽しんでいても相手は退屈しているのだ。

「僕は自分のことを語るタイプではないと思います。ただ、沈黙になるのが怖いので、やたらと質問をしてしまう傾向にはあるかもしれません」

康司のようにやたらと質問を振り、一問一答形式になってしまうのも、お見合いの会話を失敗させる悪いパターンだ。

また、お見合いの席で、婚活の活動歴を聞いてくる男性もいる。

「どのくらい活動されているんですか? 何回くらいお見合いをしたんですか?」 

活動歴を尋ねられたら心地よくないだろうし、正直な数字を言う女性も少ないだろう。

「あ、活動歴は聞いたことがあります。質問することがなくなってしまって、会話が途切れるのが嫌で、苦し紛れについ聞いてしまったことがあります」

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