マック、2枚看板で"古きよき時代"よ再び 年明け早々、期間限定メニューを投入

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カサノバ社長は客数減の流れを止められるか(撮影:大塚一仁)

こうした反省から、2014年は年明け早々から期間限定キャンペーンを打ち出し、スタートダッシュにつなげる構えだ。前年が大幅な落ち込みだったことを考えると、、カサノバ社長が掲げる「既存店売上高の前年比プラス」という目標も、ハードルはそれほど高くないと考えられる。

しかし、野村証券の繁村京一郎シニアアナリストは、問題はもっと根深いところにあると指摘する。

「既存店売上高にこだわるのではなく、客数をプラスにすること、そして、それを継続することが最も重要。年初からのキャンペーンで集客ができなければ、2014年も苦しい年になる」

2013年1月~11月までの間で客数が前年同月比でプラスになったのは3、4月の2カ月のみ。11月の客数は同14.4%減と大きく落ち込んだ。期間限定メニューで客単価を引き上げても、客数減のトレンドが変わらなければ、既存店売上高プラスを維持し続けることは難しい。

マクドナルドといえど、一度離れてしまった客を呼び戻すのは容易ではない。同社にとって勝負の1年が、まもなく始まろうとしている。

又吉 龍吾 東洋経済 記者

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またよし りゅうご / Ryugo Matayoshi

2011年4月に東洋経済新報社入社。これまで小売り(主にコンビニ)、外食、自動車などの業界を担当。現在は統括編集部で企業記事の編集に従事する傍ら、外食業界(主に回転ずし)を担当。趣味はスポーツ観戦(野球、プロレス、ボートレース)と将棋。

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