会社から「アイデアを否定され続ける人」の弱点 「自分のやりたいこと」を実現するための教え
ビジネスの世界で昔から言われていることがあります。それは、新しい事業をヒットさせたければ、「8割の人が<反対>しているアイデアを取り上げよ」というものです。
独創性を奪う「日本の多数決主義」
日本の会議は基本的に、多数決で物ごとが決まります。多数決で物ごとを決めるということは、要するに「多くの人が支持し、賛成したアイデアを選ぶ」ということです。実はこの多数決の論理で物ごとを進めることが、ビジネスを停滞させてしまう大きな要因になることがあります。
なぜなら、多くの人が賛成するアイデアというのは、誰もが思いつくような凡庸な発想や、誰かが先に成功させてしまった時代遅れのものである可能性が高いからです。もちろんそれでも運よく「柳の下で2匹目のドジョウ」を取れることもありますが、多くの場合、同じようなアイデアに埋もれてしまい、頭一つ抜け出した成功を収めることは難しいのです。
一方で、多くの人が反対するアイデアというのは、まだそのアイデアの成功例もないし、多くの人にとって「どうしたら成功するのか」という理路が見えづらいものです。ですから当然、失敗する可能性も高いのですが、大化けして、大成功する可能性を秘めています。
周囲を見渡しても、この法則は、一定の真理をついているように感じます。確かに、8割以上の人が反対するぐらい前例がなく、目新しいアイデアではないと、大きく成功することは難しい。とくに、インターネットの世界が広がり、情報の行き交うスピードが上がった昨今では、そうした傾向はますます強くなっているように思います。