職場で「常に論破される人」に欠けた議論のコツ

大事な商談や説得にこそ「正義」を掲げよう

賛同を得るために「正義」を打ち出せるかどうかで、成功の明暗を分けるのです(写真:プラナ/PIXTA) 
古典や名著、哲学を題材にとり、独自の視点で執筆活動を続ける高橋健太郎氏による連載「欧米エリートが使っている人類最強の伝える技術」。エンターテインメントコンテンツのポータルサイト「アルファポリス」とのコラボにより一部をお届けする。

人を説得するには「正義」が必要

今回は、人を納得させるためには「正義」を掲げなくてはいけないという、古代ギリシア時代から受け継がれてきた説得の技術についてお話ししましょう。

アルファポリスビジネス(運営:アルファポリス)の提供記事です

言い分に正義があるほうが強い、というのは誰もがなんとなく感覚的にわかることですが、ひとつ、例で見てみましょう。正義が実際にどう使われているのか? 

例えば、ビジネスの世界では、CSR(社会的責任)という考え方が常識になっています。念のために説明しておくと、CSRとは「企業は利潤追求だけではダメ。社会のためにもなっていなければよい企業とは言えない」といった考え方のこと。

本質的には利潤を追求すればいいはずの企業活動ですら、そこに正義がなければ、周囲の支持も賛同も得られないのが現実なのです。

そして、もちろん、これはわれわれ個人の日々のやり取りにおいても同様。上司に斬新な提案をするのでも、部下に難しい指示を出すのでも、友人との約束をドタキャンするのでも、親族と財産分与を話し合うのでも、そこに正義があるかないかで結果は大きく変わります。

と、ここまで正義という言葉を説明なしに使ってきました。

正義という言葉は、ある意味では難解で抽象的すぎるかもしれません。実際、この正義は突き詰めれば、いくらでも考える材料が出てくるような深いものではあります。ただし、交渉の場面に限って言えば、そんなに難しく考えなくてもいいでしょう。

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