"つながり力"高める、4つの実践手法 ビジネスで成功している人がやっていること

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つながり力その3:つながっている人と会う

私は会社で、徹底してやめていることがあります。そのひとつが、やたらめったら社内の飲み会に行かないこと。代わりに、社外の再つながりに時間とおカネを投資しています。たとえば、直近ではこんなつながりの場に参加してきました。

■Charity Night Reception for Philippine

参加費は少し高めの1万円、内60%がHands経由でフィリピン災害対策費用として寄付されます。目的はつながること、でもテーマがフィリピンだけに、気分的にうれしくなったイベントでした。

■テクノロジーマーケティング広報ミートアップ

社外の横のつながりは極めて重要です。参加者は、売る仕組みを作るのが誰よりも好きなマーケターや経営者の方々。考えをさらけ出し、ほかと比較する、これがまた楽しい。

■法政大学ソーシャルキャンパス

私は法政大学で特別講師をしています。その関係で、起業家と学生をつなげる場に参加しています。違う世代の感覚は、何よりも刺激的で、コンテンツ創造の根元になっています。

ソーシャルメディアでつながっているから、その人たちと信頼関係があるわけではありません。信頼関係を築き、ビジネスパートナーになるには、人類が何千年も前から行っている行為、“会う” しか方法はありません。

つながり力その4:本音を言う 

ソーシャルメディアでつながっている人が増えてくると、必ずこんな恐怖が湧いてきます。「本音を言うと誰かを不快にさせてしまうのではないか?」。

実に6割の人は本音を発言していません。たとえば、Apple製品の不満を言えば、Appleファンから刺されるかもしれません。DropBox最高と言えば、Boxに勤める友達が嫌な思いをするかもしれません。MBAは役に立たないと言えば、MBAを保持する友達が気を悪くするかもしれません。

最初はビジネス中心につながっていたのに、そこに身近な友達や家族が加わってきたり、その逆もあったりと……など。人は多層の活動領域が存在するので、本音を言えば、当然、誰かの気分は悪くなります。

でも、何かを人に本音で伝えるためには、誰かの目を気にしてはいけません。リアルでも、ネットでも、あなた個人の本音を発言しましょう。

瀬戸 和信 SONOS JAPAN 日本代表/ギャラップ認定ストレングスコーチ

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せと かずのぶ / Kazunobu Seto

日本人の新しい習慣を創出する業務に携わる。Microsoftでは「Surface」の日本初代製品責任者として“新しいパソコンの使い方”を、Fitbitでは日本事業立ち上げメンバーとして“腕時計で健康増進するという習慣”を日本で広めてきた。2018年より現職に就き、日本での音楽の新しいライフスタイル提案に力を注ぐ。著書に「NewsPicks」の人気連載を書籍化した『クリエイティブ思考の邪魔リスト』と『「自分」を殺すな、武器にしろ』(いずれも朝日新聞出版)がある。

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