ケンタッキーが始めた唐揚げ店の“旨み" 過熱するチキン戦争、KFCの起死回生なるか
その原因として無視できないのが、コンビニチキンの台頭だ。2012年にはファミリーマートが「ファミマ プレミアムチキン」を発売。ケンタッキーのオリジナルチキンが1ピース240円なのに対し、ファミマは180円(発売当初は170円)という価格設定で値頃感を打ち出した。その結果、一時は品薄になるほどの人気商品となった。
さらに、今年10月にはローソンが「黄金チキン」(180円)を投入。2013年内の販売目標は3000万本だったが、発売後3週間で1000万本を突破し、上々のスタートを切った。ローソンは「今までクリスマスにコンビニで行列を作ってチキンを買うことはなかったが、今年はその常識が変わるかもしれない」と、期待を寄せる。
コンビニで扱っている一般的な加工食品の場合、粗利率は3割程度。しかし、チキンのようにカウンターで販売する商品は粗利率が5割程度と高い。そのため、コンビニ各社はチキンの開発に注力している。これまでケンタッキーは、オリジナルチキンについては純国産という点を売りにしてきたが、差別化の材料になっていないのが現状だ。
店舗投資は従来の4分の1
競争環境が厳しくなる中、何らかの手を打たねばならない。その解の1つが鶏から亭だった。2013年度は実験的な意味合いが強く、6出店にとどまるが、来年度は20~30の出店を計画。中長期的には400店体制を目指している。
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