牛丼3社、流通系の攻勢受け苦しい闘い 足元の対応は三者三様ながらいずれもその場しのぎ
外食チェーンに関する限り、デフレ解消の兆しはまったく見えていない。スーパーの200~300円台という低価格帯の弁当やセブン-イレブンを中心とするコンビニエンスストアの新商品による攻勢をうけて、牛丼チェーンがますます苦境に陥っている。
加えて、食材価格の高止まりも追い討ちをかけた。今上期まではコメの価格が高かったほか、2月に輸入規制が緩和されたことで仕入れ価格が下がると見込んだ米国産牛肉の価格も各社の想定ほど下落しなかった。中国などアジア諸国を中心に牛肉需要が高まったことが主因だ。
ゼンショーホールディングス、吉野家ホールディングス、松屋フーズの今上期の決算からは三者三様の対応に追われた様が浮かび上がる。
トピックボードAD
有料会員限定記事
ビジネスの人気記事
無料会員登録はこちら
ログインはこちら