自動車業界に迫る中国ベンチャー企業の脅威 「バイトン」の垂直立ち上げに見る既視感
さて、今回のCESではM-Byteに搭載されるByton OSと、その上で動作するユーザーインターフェース、Byton IDと呼ばれる個人認証をベースにしたパーソナライゼーション機能などが細かく解説され、実際のデモ車両でもそれらが動作していた。
個人認証と機械学習の組み合わせ
当たり前といえば、当たり前のことではあるが、それらはEVがエレクトロニクス製品であることを強く意識させられるものだった。通信機能でクラウドとつながることを前提に設計されており、最新のスマートフォンともイメージがかぶる。
48インチのディスプレーでのインフォメーションシステムはもちろん、キー代わりの顔認識は、クルマへの搭乗時はもちろん、登場後もどのシートに誰が搭乗しているかを把握。たとえば、「僕のプレイリストを開いて」と言うと、「僕」と言った人が誰かを認識して音楽プレイリストが、その人の目の前のディスプレーに表示される。
このような個人認証の仕組みに、過去に検索して移動した履歴などに機械学習モデルを組み合わせ、「お腹が減ったね」「私、そろそろどこかで何か食べたいな」といった話の流れから近くのレストランを探すと、過去の嗜好特性からおすすめのお店を選んでナビゲーションするといった機能を備える。
IDはクラウド上で管理されるため、個人個人の趣味嗜好が積み重ねられていき、買い替えても“個人にひも付いている”ので体験レベルが引き継がれる。
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