中国経済失速、財新の中国製造業PMIが50割れ 2018年12月の景気指数は1年7カ月ぶり低水準
[北京 2日 ロイター] - 財新/マークイットが2日発表した12月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)は49.7と、1年7カ月ぶりに節目の50を下回った。国内外からの受注が引き続き低迷した。
中国国家統計局が12月31日に発表した製造業PMIも、国内外の軟調な需要が重しとなって約2年半ぶりに節目の50を割り込んでおり、これらの統計は中国経済の一段の失速を裏付ける格好となった。
財新の製造業PMIが拡大・縮小の分かれ目となる50を割り込むのは2017年5月以来。11月は50.2、ロイターがまとめたエコノミスト予想は50.1だった。
12月は新規受注が2年半ぶりに縮小。企業からは、一定の値下げにもかかわらず需要が弱いとの報告が見られた。新規輸出受注は9カ月連続で縮小した。
過去2カ月間停滞していた生産はやや拡大。一方、雇用は62カ月連続で縮小した。
CEBMグループのマクロ経済分析ディレクター、Zhengsheng Zhong氏は「米中貿易摩擦を背景に外需が引き続き抑制されると同時に、内需の悪化がより鮮明になった」と指摘し、「中国経済が一段と大きな下押し圧力にさらされる可能性が高まっているように見える」と述べた。
財新/マークイットの調査は主に中小企業に焦点を当てている。中小企業は輸出依存型が比較的多いとされている。
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