「でも、2019年の年賀状からはバッチリですね!」と励まして話をそらすと、「あ、あと、本文も見てほしいんですけど……」と下書きを指さしました。
大変お世話になりました。
そこに書いてあった英文が、
「旧年中は大変お世話になりました」と言いたかったのでしょう。気持ちはわかりますが、まずtake care of … very muchという言い方は不自然です。強調するのであれば、take very good care of … とするといいでしょう。
でも「お世話になる」というのをtake careを使って訳すのはあまりお勧めできません。しかも、そもそもこの日本文はお礼を述べているわけですから、英語ではこんなふうにするのがいいのでは?
○ I really appreciate the kindness you showed to me in the past year. (旧年中は大変お世話になりました)
お礼はThank you very much for …でも、I really appreciate … でもいいと思います。後者のほうがかしこまった感じに聞こえるでしょう。
上の例文では、「お世話になった」という部分を、「親切にしてもらった」と解釈して「旧年中の相手の親切」に対して、お礼を述べる文にしてみました。こんなふうにシンプルにyour kindness in the past yearや your kindness last yearと言うといいでしょう。ちょっとかしこまった感じにするのであれば、the kindness you showed to me in the past yearのほうがいいかもしれないですね。
kindnessの代わりに、友人に当てたものならfriendship(友だちでいてくれたこと)、同僚や上司ならsupportやhelp(サポート)、お客様ならpatronage(ご愛顧)などにしてはどうでしょう?
○ Thank you very much for your friendship last year. (〔友人に〕去年も仲良くしてくれてありがとう)
○ I really appreciate the support you gave to me in the past year. (〔同僚や上司に〕旧年中はサポートいただき、誠にありがとうございました)
○ I really appreciate your patronage over the past year. (〔顧客に〕旧年中もお引き立ていただきまして、誠にありがとうございました)
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